Snow Man“いわふかだてこじ”の“対決しない対決” 対戦企画に加わる新たなおもしろさ

2024/08/13 11:50 配信

バラエティー 動画

対戦企画が協力体制になっていくSnow Man


Snow Manの対戦企画は協力体制になっていくことがとても多い。協力といっても“ズル”をするわけではなく、磁石のS極とN極が引かれあうように、いつの間にかくっついて応援しあい、参加メンバー全員でひとつの目標に向かっていく展開になるのだ。

今回の動画だけではなく、4月に公開された動画でも、AとB、どちらの食品がカロリーが高いか当てる「カロリーH&Lゲーム」で、阿部亮平が「カレーってさ、カレールーの中に小麦粉が入ってる。それがカロリーにつながってるイメージもある」と知識を披露し、向井から「そんなヒント出してくれていいの?個人戦やで」と言われ「そうか」と我に返ったり、「タペストリーな頭柔らか王は誰?」企画でクイズの正解にたどりつけていないメンバーに正解したメンバーが次々ヒントを出したりと、おそらく、本人たち無自覚のまま、自然と協力しあっていた。

勝利を目指して真剣に参加しているので、協力していても「誰が勝つか?」「正解は何?」という対戦企画の醍醐味は損なわれることはなく、今回の利きカレーでも、「外した」と思っていたメンバーが正答するなど、思わぬ番狂わせで楽しませてもくれる。

「対決でない対決」という一見矛盾した企画が成立


バチバチした対戦ももちろんおもしろいが、Snow Manの場合「対決でない対決」という一見矛盾した企画が成立。ヒントの出し合いや、そこでのやり取り、垣間見える関係性、続出する珍答迷答(&名答)とそれを見てわいわいツッコんだりさらにボケたり、メンバーの温かな人柄が表れた新しいおもしろさが加わってくる。

そういえばSnow ManのYouTube人気企画「人狼」では、佐久間大介が必ず人狼だと疑われ、第一夜を無事に越せないのが定番だったが、2022年に公開された回ではラウールの発案により、1回目だけは佐久間を生き残らせる特別条約が締結。「第一夜は佐久間は絶対生き残る」ことになったのに、スリルが減るどころか、生き残ることができるうれしさと物珍しさでソワソワする佐久間(によってある意味スリルは満点)、今までにない展開で盛り上がるメンバー…とおもしろさは絶好調。そして慣れない佐久間を兄のようにサポートするグループ最年少・ラウールに目を向ければ、加入時(10代半ば)からの成長著しく、「人狼」に名を借りたドキュメンタリーのようでもあり――Snow Manの“対決の向こう側”にあるおもしろさは、いつもほほ笑ましく、そして優しさに満ちている。