眞島秀和主演の火曜ドラマ9「ROOM~史上最悪の一期一会」(毎週火曜夜9:00-9:30、BS-TBS/全5話)が、現在放送中。同作は2024年5月に上演された朗読劇と同じ世界線で展開されながらも、テレビ版オリジナルの展開も描かれるワンシチュエーションドラマで、脚本は鬼才・木下半太が担当している。このたび、WEBザテレビジョンでは本作のプロデューサーを務める有我健氏に独占インタビューを実施。クセの強いキャラクターを演じる主要キャスト陣の印象や撮影の裏話、またドラマ後半戦の見どころについて聞いた。
ホテルを舞台に繰り広げられる男たちの“群像劇”
同ドラマは、赤の他人だった男たちがリゾートホテルを舞台に繰り広げる、2泊3日のコメディー・サスペンス。
デビュー作が大ヒットするも、その後スランプに陥っている小説家・南条オサムを眞島が演じる他、高校時代の恩師と狂言誘拐をもくろむ夏木仁役で森愁斗(BUDDiiS)、恋人とのお忍び旅行にやってくる人気俳優・氷室鈴郎役で吉田仁人(M!LK)、クレーム処理の仕事に疲れ現実逃避するサラリーマン・青山欣一役で瀬戸利樹が出演している。
“ワンシチュエーション”を得意とする木下半太のオリジナル作品
――本作は5月に上演されていた朗読劇「ROOM」の中の<缶詰><スイート>と関連付いていますが、最初にドラマの台本を読んだ時の印象はいかがでしたか。
元はドラマの企画を走らせていて、後から朗読劇を行うことが決定したんです。そのため、企画当初はドラマと朗読劇の関連性はなく、粛々とドラマ「ROOM」という作品に向けて準備を進めていました。
木下半太さんはワンシチュエーションの作品がお得意な方なので、“どんな作品を書いてくださるのかな”と楽しみに待っていたのですが、(最初に台本を読んだ印象としては)純粋に面白かったです。
自分の中でいろいろと映像化をイメージしながら読んでいたんですけれども、最初は正直“30分×5話とはいえ、ワンシチュエーションで持つのかな”と思っていたんです。
ですが、それぞれのキャラクター像をしっかりと描いてくださっていて、ドラマの方向性が定まってきてからは、“きっとこの人たちが交わりあっていくと、化学反応が起こるんだろうな”という期待感がある作品だなと感じました。
――吉田さんが「潮風の中撮影に奮闘しましたので、ぜひロケーションも含め楽しんでください」とコメントされていましたが、撮影はどちらで行われたのでしょうか。
千葉県の安房郡鋸南町にあるリゾートホテル「amane」「ゆうみ」に撮影協力をいただきました。目の前に海が広がり最高のロケーションでしたが、日によっては、とにかく風が強かったんです(笑)。そのうちの1つは、どうやら風の通り道になっているようで、時には男性が立っているのもやっとなほどの強風が吹くことも…。
「ROOM」というタイトル通り、部屋の中での撮影がほとんどだったので、大きな影響があったわけではないのですが、要所要所の屋外での撮影日に限って強風だったので、俳優部の皆さまは苦労されたんじゃないかなと思います。
実はカメラの後ろ側に風よけの防風ネットをスタッフ全員で持ちながら撮影しているシーンもあったのですが、普通に放送を見ているとそんなことは分からないほど穏やかになっていると思います(笑)。