ドヨン「NCTは僕の青春で欠かせないもの」ソロコンサートで歌のチカラ届ける
サプライズで「愛を伝えたいだとか」を披露
「Serenade」を会場を見渡しながら情緒たっぷりに、「Doll」は目を閉じてしっとりと披露した後、サプライズであいみょんの「愛を伝えたいだとか」をフルコーラスで歌唱。グルーヴ感たっぷりに歌い切り、多彩なパフォーマンスで大歓声を浴びる。
続くMCで「愛を伝えたいだとか」について「好きな歌手の好きな曲なのでみんなに聞いてほしかったです」と語った。さらに「日本語を勉強した時、最近の若者は”めっちゃ”をめっちゃ使うと先生が言っていました。僕も最近の若者なのでめっちゃをめっちゃ使います!」と日本語勉強トークも止まらず。「めっちゃかわいいね!めっちゃ好きだ」と立て続けに話すと、ファンから黄色い歓声が上がり「曲より、めっちゃ好きだ(のほう)がいいですか?」と冗談で拗ねる場面も。「日本のファンのためだけ」に披露する曲については「バラードは他の曲より難しいです。なぜなら集中力が必要」としたものの「日本のファンの人は僕の歌を集中して聴いてくれるので僕も頑張ります」と話した。
静寂をも支配する歌声
そんな思いがこもった日本語のバラード曲「Cry」は椅子に腰かけてしっとりと、「Rewind」はキーボードに合わせ切ない表情で歌い上げ、ロングトーンの余韻の後の静寂さえ観客に聴かせる表現力を見せた。「Warmth」の披露後は、NCTの楽曲のラップパートを披露するVCRが流れ、どこを切り取っても見どころの多いコンサートであることを感じさせた。
衣装をブラックのジャケットにデニムに合わせたスタイルに替え、「Back 2 U」「Baby Don’t Like it」「Sticker」「Baggy Jeans」とNCTの楽曲を立て続けに歌唱。ソロに合わせたアレンジにファンは掛け声で参加した。特に、4曲のうちでの最新リリース(2023年)である「Baggy Jeans」ではファンが主旋律を歌うフレーズもあり、さらに一体感を増した。バンドメンバーの紹介の後には、「Kiss」を投げキスの動作を交えて歌い、ファンを喜ばせる。「Dreams Come True」では「この曲知ってますよね~?」と声をかけ、ファンの歌声とともにラストパートを完成させた。
NCTは僕の青春で欠かせないもの
熱気に満ちたステージの後「暑いね、なんでこんなに暑いんだろう」と小ぶりの扇風機を持ち上げるお茶目な姿で3度目のMCをスタート。NCTの楽曲を披露したことに触れながら「NCTは僕の青春で欠かせないもの」と話して会場の拍手を誘い、「NCTとか僕が、みんなの青春で欠かせないものですか?」と問いかけた。冒頭のMCで紹介した「お変わりありませんか?」も再度流暢に披露し、笑いもとったドヨン。
「僕も本当に、いや”めっちゃ”好きな曲」と紹介して日本語で歌い始めたのは、中島美嘉の「雪の華」。聴きなれた前奏がキーボードで演奏されると、客席から短く歓声が。期待に応え、観客ひとりひとりの心に語りかけるように、一言一句を美声で歌い上げた。「Beautiful Days」でも心地よいハイトーンを響かせ、「Star Blossom」「Time Machine」では観客に一緒に歌うよう促し、目前一面に広がるネオングリーンの光を感慨深げに見つめながら笑顔を見せた。後のMCでも「みんな韓国語がめっちゃ上手」とファンの歌声を賞賛。左右に広がるスタンド席にも気を配り話を振りながらファンとの交流を楽しむうちに、公演も終わりが近づいていった。続いて、海をモチーフにした映像をバックに披露した「From Little Wave」では、スケールが大きく深みのある歌声で、まさに”波”のように会場を覆った。
エイベックス・ピクチャーズ
発売日: 2024/07/31