9月3日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週火曜夜10:00-11:00、BSJapanext<263ch>)。今回のゲストは甲子園ではエース4番の優勝投手として名を馳せ、現役時代は近鉄バファローズ・中日ドラゴンズ・西武ライオンズで活躍し、引退後もバラエティ番組に出演するなど活躍の場を広げる金村義明だ。そしてもう1人のゲストは西武一筋12年、日本シリーズで6打席連続安打を記録した大塚光二。西武でチームメイトだった金村と、大塚による“番組史上最強のわちゃわちゃトーク”で盛り上がった。
大塚のライバルだった選手は“大魔神”
最初のコーナーは、“球界相関図”。ゲストの人間関係を深掘りして、知られざる相関図を完成させていく。まず大塚が“ライバルだった選手”として名を挙げたのは、「大魔神」こと佐々木主浩だ。東北福祉大学から、1990年にドラフト1位でプロ入りした佐々木。日米通算381セーブの大記録保持者で、「ハマの大魔神」の愛称で親しまれている。
そんな佐々木と大塚は大学の同級生。2人は4年間鎬を削りあってプロ入りしたのだが、佐々木は1年目になかなか結果を出せず悩んでいたという。当時高知でおこなわれていた教育リーグ“黒潮リーグ”にて久しぶりに再会した際は、大塚と佐々木2人でご飯を食べに出かけたそうだ。
その時に大塚が「お前どうなの」と佐々木へ近況を尋ねたところ、「もうあかんわー」とこぼしていたと当時を振り返る。当時は抑えではなく、先発や中継ぎとしてプレーをしていた佐々木。「お前(大塚)、日本シリーズ出てるし、俺も頑張って出るようになるから」と意気込んでいたという。
のちに佐々木は抑えになり、横浜が38年ぶりに日本一に輝いた1998年には対戦したという大塚と佐々木。2軍でこそ1打数、1フォアボールと振るわなかった大塚だが、日本シリーズでは3塁打とヒットを打つなど活躍した。佐々木との生涯対戦成績は、2打数2安打の“10割勝ち”だ話す。
当時の“大魔神”佐々木は、みんなお手上げ状態の無双ぶりを見せていた。防御率も1点台いくかいかないかの状態で、「佐々木さんが出てきたら負ける」と言われていたことをMC・真中満が振り返る。
そんな“大魔神”佐々木との対戦成績について「ちょっと自慢していいですか?」とドヤ顔でボケると、「十分自慢してますよ」とMCのますだおかだ・岡田圭右からツッコミが入る。貴重なエピソードと比べてゆるいトークに、スタジオは笑いに包まれた。
大塚が選ぶ“天才だと思った選手”
“天才だと思った選手”として、「めちゃくちゃいっぱいいるんだけど…ある意味僕、自分自身天才だと思う」と語り始めたのは大塚。とんでもない発言かと思いきや、金村は「当たってるわ」と拍手をしながら納得を示す。
しかし「紙一重やけど」と金村が続けたところ、真中が大塚を「天才とナントカは紙一重」と煽る。すると大塚が「ナントカって言ったな」「ナントカの方がわかってしまうわ」とキレッキレのツッコミを入れるなど、トークバトルも繰り広げられた。
「野球を始めるのが遅かった」と自らの野球人生を振り返る大塚。高校から野球を始め、プロではキャプテンも務めたこともある。しかし大塚が入団したての西武はとても強く、「この人らには敵わへんなと途中からちょっと思った」と自身の力不足を感じたそうだ。
心が弱った時期にはあまり練習をしなかったようだが、それでも「ちょくちょく1軍に呼んでもらった」「日本シリーズに出してもらった」「あまり努力もしていないのに、日本シリーズとか良い思いさせてもらった」と天才肌なエピソードを明かす。
金村から見てもあまり練習していなかったイメージがあるようだが、「お互い練習せえへんから」と岡田や真中から鋭いツッコミが入るとスタジオには笑いが起きる。しかし「僕はむちゃくちゃ練習した。こう見えて」「ピッチャーからバッターに転向したし」と金村からは反論が飛び出す。
さらに近鉄時代の負の遺産なのか、「西武で誰も口きいてくれへん」時期があったという金村。それでいて寮に入った際は電波も通じず外出もままならないため、名古屋に残してきた家族とも連絡が取れない。なんとか電波の入る携帯電話を新しく購入し、部屋で1人電波を探して…というエピソードには岡田から「甲子園のスターが…寂しいわ!」とツッコミが入った。
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