若き俳優たちに向けたワークショップ「君たちはどう演ずるか?」FODにて配信へ 初回講師は91歳で現役俳優・仲代達矢
9月20日に開催された若き俳優たちに向けたワークショップ「君たちはどう演ずるか?」が、2025年にFODにて配信されることが決定した。
“演技とは何か”というテーマを語るワークショップ
次世代を担う若手俳優、クリエイターに向けて、当代の名優たち自身が辿ってきた俳優としての人生、そしてそこから得た“演技とは何か”というテーマを語るワークショップ。これから演技、演出等と真摯に向き合う上で参考にしてほしいという思いから企画に至ったという。
9月20日初回ワークショップが、フジテレビの湾岸スタジオで開催された。講師として、91歳で現役の俳優、唯一の文化勲章受章者であり、黒澤明、木下惠介、小林正樹ら名監督の作品への出演が多数ある、仲代達矢が登壇。また仲代とは旧知の間柄の演出家兼監督・杉田成道と、作家・池端俊策、プロデューサー・若泉久朗が司会を務める。
俳優とは、生涯を賭けて高き頂を目指す者。演ずるとはどういうことか。ひたすらに己に問いかける存在。70年を超える俳優人生を振り返りながら、仲代が、どのようにして今に至ったかどのような苦闘があったか、壁にぶつかり、もがき、何をつかみとったと実感したのか。俳優にとって何ものにも代えがたい貴重な経験を若手俳優へ伝える。
世代を繋ぎバトンタッチするため、先人たちの苦闘を知り、次なる世代が己の内なる演技に真摯に向き合う。若き俳優たちが「演ずるとは?」と問い、名優が各々の答えを明かす。次回以降も、名優と呼ばれる俳優が登壇し、ワークショップを開催。名優が伝えたい、後世に残したい思いをワークショップだけではなく、2025年にFODでも配信される。
杉田成道(企画・監督)コメント
日本でこのような企画をやるのは初めてのことなので、不安も多いですが、若い俳優さんやこれから俳優を志すたくさんの人々にとって、少しでも参考になればと思って始めました。登壇される名優の方々には負担も大きいでしょうが、日本の文化のためにと思って、一肌脱いで頂いた次第です。これからどこまで続けられるか、できるだけ裾野を広げていきたいと考えてはいますが、たくさんの人々の支援があってのことなので、ご協力を切に願っています。