TVer見逃し配信は「番組の可能性も広がった」
――20年と言わずとも、例えばこの数年だけでもいろんな企画が増えたりして、番組の中での変化もあったと思います。それと2022年3月からTVerでの見逃し配信も始まって、より多くの方が視聴できるようになりました。
児嶋:それは大きかったですね。千葉テレビが見られる地域の人以外にも見てもらえるというのもうれしかったですけど、新幹線の移動中とかに僕がTVerでこの番組を見たりしています。あれ、いいっすよね(笑)。
渡部:「白黒アンジャッシュ」っていう番組があることは知っていたけど、見たことなかったって人も多かったでしょうから、これによってかなり変わったと思います。番組の可能性も広がったのかなって思いますね。
――20周年を迎え、今後やってみたいことは?
児嶋:これもずっと言ってきていることなんですけど、「これをやってみたい」ということは特になくて(笑)。今やっているような感じで芸人さんと絡んでいくということを続けていきたいなと思っています。ゲストが違うことで毎回新鮮ですし、何度か来てくれてるゲストの回でもそれまでと違う話が聞けたりするので、今やってることが楽しいんです。
「プロの芸人さんのお話が一番の見どころ」
――今回のFUJIWARAのお二人とのトークも、知らなかった話がたくさん出てきました。
児嶋:ゲストの芸人も「こんなにガッツリとトークさせてくれるの?」って言っていますからね。2週にわたって放送されるというのも大きいと思います(※FUJIWARA登場回は3週を予定)。
渡部:そうですね。ゲストを迎える我々も楽しんでいますし、来てくれるゲストの方たちも楽しんでもらえればという気持ちです。同じことをずっとやっているように見えるかもしれないんですが、さっき言っていたようにゲストが変われば新鮮に感じますし、以前に話した内容を繰り返したとしても、今聞くことでまた違った印象を受けたりするんですよ。それと、僕らは知っていても視聴者の方、特に若い世代の方だと昔のバラエティー番組でのエピソードを知らなかったりするので、そういうのも喜んでもらえたりしますし、お客さんの反応を見るのも楽しいです。
――「白黒アンジャッシュ」の魅力、見どころは“トーク”ということになると思いますが、最後に改めてこの番組の楽しみ方を教えてください。
渡部:現代のバラエティーって、一人の人が長く話すシーンってほとんどないんですよね。ということで、この番組はそれがメインになっていて、プロの芸人さんってお話が面白いのでそれが一番の見どころですね。面白いトーク力を発揮できる場が多くないからこそ、ここでたくさんしゃべっていただきたいです。
児嶋:まさにそれです。今回の収録も、これだけ時間があるから原西さんのギャグもあんなにたくさん見ることができましたし、考えてみれば贅沢な時間だなと思います。リクエストに全部応えてくれていましたし(笑)。
――いろんなゲストの方とトークを展開していただいて、気付いたら25周年、30周年という感じになっていくのを楽しみにしています。
渡部:ありがとうございます!
児嶋:気負わず、このままやっていきます(笑)。
◆取材・文=田中隆信