コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、少年サンデーに連載中の『廻天のアルバス』で原作者を務める牧 彰久さんが描く『ヒミツだらけのあの子の正体』をピックアップ。
2024年5月4日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、4.9万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では牧 彰久さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
転校生の正体(ヒミツ)とは…?
『ヒミツだらけのあの子の正体』の主人公、日向和彦は勉強一筋の高校生。大学受験まであと2年と6ヵ月、彼に遊んでいる暇などない。
ある日、勉強漬けの和彦の前に突然謎だらけの転校生が現れる。転校生の名前は仮名で「山田花子」といい、詳細はすべてヒミツ…。先生でさえ本名を明かさない。周囲がざわつくなか、和彦は我関せずを決め込み勉強のため図書室に避難する。
しかしなぜか転校生は和彦にロックオン…。放っておいてほしい和彦をそっちのけで「私の正体(ヒミツ)を暴いてみてください!!」と謎解きの挑戦状をたたきつけるのだった。果たして転校生の正体は誰なのか…なぜ和彦にばかり興味を示すのか…。
結末で明かされる真実に「泣いた」「勉強していた理由って、、、だったんだな」など、読者から多くの感動コメントが寄せられた。
作者・牧 彰久さん「楽しんでいただけることが何よりの喜び」
――『ヒミツだらけのあの子の正体』を創作したきっかけや理由などをお教えください。
この作品は元々、新人漫画賞に向けて制作した漫画でした。最初に決めていたのは「ラブコメにする」「突飛なキャラの女の子を出す」ということ。当時はラブコメを描いた経験がなかったので、チャレンジしてみたかったんです。そして「突飛なキャラ」を「何もかも秘密な女の子」に膨らませて、ストーリーを考えていきました。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
作画的視点で言うと、ヒロインが丸っこく描けていて好きです。あとは主人公のやさぐれた表情もいい感じなのではないかと思います。
――作品の中でとくに気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
終盤のクライマックスに向かう一連の流れが気に入っています。見開きもエモく描けた気がしますし、オチのセリフも良かったんじゃないでしょうか。読後感良く締められたかなと思います。
――現在、原作者として『廻天のアルバス』を週刊少年サンデーで連載中ですが、今後の展望や目標をお教えください。
当面の目標はとにかく一話一話しっかり作っていって、無事に続けていくことです。なにぶん初めての連載で…何もかも手探りですが、より多くの方に楽しんでもらえるような作品になるといいなぁと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
この「ヒミツだらけのあの子の正体」「廻天のアルバス」など、私の作品を読んでくれた方々、感想をくれた方々、本当にありがとうございます!楽しんでいただけることが何よりの喜びです。より面白いものをお届けできるよう頑張ります!これからもよろしくお願いします!