所ジョージがMCを務める「所さんの世田谷ベース」(毎週土曜夜10:00-10:55、BSフジ)の第424回が10月12日(土)に放送された。所ジョージ的モノの考え方や閃いた遊び、世の中の楽しみ方を発信する同番組。今回は「観てるかね、鹿正くん?」ということで、“鹿角細工師”鹿正さんとの出会いをきっかけに始めた木彫りについてのトークが繰り広げられた。
音楽を流しながら楽しんで行う木彫りに魅了された所
番組冒頭、机の上に置かれていたのは木彫りの何某。珍しいアイテムの話は、以前「所さんお届けモノです!」(MBS系列)で出会った鹿角細工師・鹿正さんとの出会いに端を発する。
鹿の角を使った彫刻などの作品を作る“鹿角細工師”鹿正さんとの出会いに刺激を受けた所は、さっそくやってみようと彫刻刀を買ってきたという。ちなみに同彫刻刀のケースには「高級」という文字があったそうだが、世田谷ベースのシールやサインなどをしてやる気が出るように“自分仕様にチューン”したそうだ。
そして買ってきたヒノキの木をノコギリで切り、ヤスリをかけてから彫り出した所。音楽を爆音で流しながら楽しんで木彫りの仏像を掘り出している途中で、現在は10日目になるとか。“爆音”というほどの音量を聞きつつも、「面白いのは、ずーっとやってるじゃん…寝ちゃうのね」と彫刻刀と木を持ったまま眠ってしまったというエピソードを漏らした。集中力のなせる業なのか、それとも作業中はどうにも心癒されてしまうのか…。
所が作詞作曲を務める「3×6=18六文殊」をスピーカーから流しつつ、実際に彫刻刀を手にして彫ってみる所。なお途中では角材を切るシーンを所が自己撮影した映像や、これまでの成果の記録に収めた写真も。
「3分くらいの音楽なんだけど、勝手に繰り返すから永遠」と語り、気分転換に和田アキ子へ書き下ろした「人生はうつくしい」を流しだす。同曲は特に“彫るのに似合う”と嬉しそうに語っていた。ヤスリをかけながら、「まぁこんなことですよ」と木彫りの楽しさを語るのだった。
漢字の素晴らしさ、カッコよさ
話しは再び「3×6=18六文殊」に戻る。同曲は“漢字にするとカッコイイ”と言って、メモに万年筆で「3×6=18六文殊」を漢字に直した「三乗六等号壱拾捌六文殊」と書き出した。記号としての加減乗除よりも、それぞれを漢字で書いた方が良いとしみじみ語る。たしかに、圧倒的に“雰囲気”が出るのは漢字の方だ。
計算に使うときは記号の方が良いとも認めつつ、「アジアンビューティー」「オリエンタルの香り」と持論を展開。また加減乗除の他にも「三乗六等号壱拾捌六文殊」を木彫りに記していこうと決めているという。
「三乗六等号壱拾捌六文殊」を筆で書いてみようという話になり、取り出されたのは天尾筆。馬が持つ尻尾の付け根にある、1番弾力のあって柔らかい部分を使用している良質な筆だ。
所が持っているものは博物館に飾られている天尾筆のレプリカを作る職人に、筆の柄の長さを1mほどにしてくれという無茶な注文をして手に入れたものなのだとか。“筆の柄の端を持って文字を書きたい”という理由で特注したと明かす所。まさに趣味人というべきか、好きなモノに囲まれて暮らすという信念にまっすぐ従っている所だった。