動画再生回数70億回を突破した2019年中国ドラマ最大のヒット作「陳情令」から5年。同作で一躍、中国を代表するトップ俳優の座に躍り出たシャオ・ジャンの最新主演作「氷に恋したサンシャイン -驕陽伴我-」(2023年)が10月29日(火)から、CS放送「衛星劇場」で日本初放送を迎える(夜9:00-11:00※2話ずつ放送)。美しい衣装をまとい、ロマンチックなブロマンスを演じた「陳情令」から一転、最新作で演じているのは、現代の大都市・重慶で働く若き広告デザイナー。これまでにない“等身大なシャオ・ジャン”に出会える最新作、その魅力に迫る。
“憧れのお姉さん”に再会して…「氷に恋したサンシャイン」あらすじ
「氷に恋したサンシャイン -驕陽伴我-」は、シャオ・ジャン演じる26歳の新人広告デザイナー・盛陽(ション・ヤン)と、36歳の悩み多き女性CM監督・簡氷(ジェン・ビン)の日々を描くラブストーリー。
盛陽は、少年時代に出会った年上のお姉さん・簡氷に10年間ひそかに想いを寄せ続けてきた。彼女に憧れて広告業界に入り、記憶の中の彼女の思い出を大切にしながら広告デザイナーとして歩き出した盛陽だが、職場は理不尽なことばかり。売れっ子CM監督の簡氷に遠く及ばない現状に漠然とした不満を抱えながらも、誠実に仕事に向き合っていた。
そんなある日、母親から強制されたお見合いのため入ったレストランで、盛陽は偶然、簡氷を見かける。ヤケ酒をあおり、酔っぱらってふらふらと会計もせず店を出ていく簡氷のあとを追い、彼女を介抱することにした盛陽。やがて盛陽は、成功者に見える簡氷がたくさんの悩みを抱えていることを知る。
「飲みすぎると顔がむくむよ」まっすぐで可愛い盛陽のキャラクター
シャオ・ジャン演じる盛陽は、その名に“陽”が入る通り、サンシャイン(陽の光)のように明るい好青年。だが、理不尽なパワハラ上司にイライラしたり、時にはぶつかったり…と、若さゆえの不遜な一面も持っている。「陳情令」で演じた、快活で正義感が強いヒーロー・魏無羨とはまたタイプの違う明るさを持つ主人公だ。
そして、几帳面で頑固な一面も…。再会した日、泥酔した簡氷に代わってレストランやホテルの代金を払った盛陽は後日、“お礼”として多めのお金を渡されそうになると、「多すぎます」「受け取りたくない」と頑として抵抗。簡氷に「ピッタリ払えと? 子どもの相手は苦手なのよ。借りも作りたくない」と子ども扱いされてしまう。さらに、ヤケ気味の簡氷が心配で「もっと自分を大事に。酒は体に悪いよ、控えたほうがいい。飲みすぎると顔がむくむよ」と余計な一言を言ってしまうことも…。
とはいえ、そんなにも気になってしまうのは、簡氷のことが心配だから。年上の簡氷に半人前扱いされて口をとがらせるのも、連絡がきたらパッと笑顔になってすぐに飛んでいくのも、憧れのお姉さん・簡氷への想いの裏返し。簡氷にド直球で「好きだ!」と告白するなど、まっすぐで不器用な26歳の若者の恋がまぶしい。
“重慶”“デザイナー”…シャオ・ジャンの原点に重なるキーワード
「陳情令」後も「斗羅大陸~7つの光と武魂の謎」(2021年)、「玉骨遥」(2023年)といった絢爛豪華な古装劇のイメージが強かったシャオ・ジャンの、今までにないほど等身大な姿が盛陽というキャラクターに投影された本作。彼の等身大の魅力を引き出している要因はほかにもある。実はロケ地・重慶は、シャオ・ジャン自身の故郷なのだ。
さらに若き日のシャオ・ジャンは、重慶工商大学でデザインを専攻し、デザイナーとして社会人生活を送った後、アイドル育成番組出演を経て、芸能界入りを果たした。本作の脚本家はそのことを知らなかったそうなのでまったくの偶然なのだが、盛陽が暮らす重慶という街も、広告デザイナーという設定も、芸能界入りする前のシャオ・ジャン自身に重なる。
端々に映りこむ高層ビル群や立体高速道路、街の中心を流れる大河や、美しい夜景――。そんな、人口約3,200万人のメガシティ・重慶のダイナミックな風景も印象的な本作。重慶という街の風景に溶け込みデザイナーとして働く盛陽を見ていると、若き日のシャオ・ジャン自身も同じように過ごしていたのかな、と想像が膨らんでいく。
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