コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回はピクシブエッセイにて連載されていた『姫ばあちゃんとナイト』より、著者の佐倉イサミさんが抜粋した『夏休みの #姫ばあちゃんとナイト 詰め合わせ』を紹介する。同作はピクシブエッセイ主催「とある日常マンガ賞」第1回大賞作品で、9月19日に新刊『姫ばあちゃんとナイト ふたりはきょうも』が発売されたばかり。同作が8月25日にX(旧Twitter)に投稿された際も、1.7万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、佐倉イサミさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
売り場を訪れていたおばあさんが探しているものは
売り場にやって来ていた姫ばあちゃん。店員の女性に「ビニールプールの売り場はどこかしら」と聞いたところ、「あちらに…」と快く案内してくれた。「色々あるのね」とビニールプールの商品を見回る姫ばあちゃんの背を、店員は「お孫さんにかな」と笑顔で見守る。
しかし姫ばあちゃんの口からこぼれたのは「この大きさならナイト向きだわ」という驚きの言葉。"ナイトプール”といえば派手な遊びのイメージがあるため、店員の脳裏には星型サングラスをかけて「ウェ～イ」とパリピすぎる姫ばあちゃんの姿がよぎる。しかし"ナイト”は姫ばあちゃんの飼っている犬の名前で…。
この4コマを読んだ人たちからは、「姫ばあちゃん大好きすぎる」「全部かわいかった」「ほっこり漫画ええなぁ」「こんな街に住みたい〜」など、多くのコメントが寄せられている。
どんな時でもリラックスを…徹底して優しい世界を描く
――『姫ばあちゃんとナイト ふたりはきょうも』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
コロナ禍で外出が制限されていた時に、自分の心を癒すためにSNS発信を通して描き始めた作品で、『姫ばあちゃんとナイト ふたりはきょうも』は2冊目の本になります。
――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。
優しい世界に徹しているので、どんなときでもリラックスして読んでいただける作品になっていると思います！練馬区を舞台にしているので、行ったことのある方はぜひ背景に注目していただけたら嬉しいです。
――姫ばあちゃんがナイトプールをすると勘違いしている店員さんの表情が、個人的にお気に入りです。佐倉さんが特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
ありがとうございます！私もあの4コマはお気に入りです(笑)夏休みのお話で、最後に姫ばあちゃんがおじいさんの仏壇の前で「おかげさま最近とっても元気だから安心して」と伝えるシーンは、ナイトと出会ったことで前向きになった姫ばあちゃんの心情があらわれているので 描いた私自身も読むたびに嬉しくなります。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか？
『姫ばあちゃんとナイト』に関しては、日常生活のささやかな幸せのお話なので、私自身が見聞きしたものを、姫ばあちゃんたちに置き換えて考えることもよくあります。
――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか？
4コマはコマが小さいので、普段の漫画よりでキャラクターをディフォルメして、シンプルで見やすいようにしています。
――今後の展望や目標をお教えください。
おばあちゃんになっても、漫画を描き続けていけたらと思います。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！
『姫ばあちゃんとナイト』を応援してくださっている皆さまのおかげで単行本2冊目を出すことができました。ありがとうございます！どのページも、どの漫画もふたりの日常の切り抜きなので、ふとした時に、気軽に読み返してもらえたら嬉しいです。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
