1955年春、長崎・端島。炭鉱員・一平(國村隼)の家に生まれた青年・鉄平(二役・神木)は、島外の大学を卒業後、島の炭鉱業を取り仕切る鷹羽鉱業の職員として端島に戻ってきた。同じ大学を卒業した幼なじみの賢将(清水尋也)と百合子(土屋太鳳)も帰島する。
同じ頃、端島に謎多き美女・リナが降り立つ。リナが女給として働きだすが、その店に鷹羽鉱業の社長たちが客としてやってくる。社長はリナを呼びつけて隣に座らせ、リナはしぶしぶ隣に座ってお酌する。社長がリナの膝に手を置くと、リナは「やめてください」と制する。
しかし、社長はやめず、リナは社長の腕を取って「やめて!」と強く言い放って立ち上がると、コップを取って社長の顔に勢いよく水を掛ける。リナがなお「気安く触るんじゃないよ!」と言うと、社長はリナの頬を叩き、「何をお高く止まってんだ。たかが端島の、炭鉱の女風情が!」と激昂するのだった。
ミステリアスに見えるリナだったが、社長に対して強気で大胆な行動に出る様子にドキドキとさせられた。
◆構成・文=入江奈々
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)