橋本環奈が主人公を務める連続テレビ小説「おむすび」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)が現在放送中。同ドラマの中で橋本は、“ギャル魂”を胸に、栄養士として人と未来を結んでいく主人公・米田結を演じている。
このたび、橋本にインタビューを敢行。自身が演じる役どころや、空き時間の過ごし方について語ってくれた。
ギャルは心意気なんだと気付きました
橋本環奈(以下、橋本):台本を読んで面白いなと思ったのは、会話のテンポ感。特に、米田家のシーンですね。家族みんな、キャラクターが濃いんですよ。その中で結は、自分の好きなことよりも“家族のために”を優先するところがある家族思いの子。『大切な人を傷つけたくない』など、結の気持ちが丁寧に描かれているので、迷うことなくスッと役に入れています。
――姉の歩(仲里依紗)の影響で当初はギャルが嫌いだった結。だが、平成ギャルの熱い心に触れ、徐々に彼女たちと友情を育んでいく。
橋本:ギャルの格好でパラパラを踊るシーンは今までしたことのない様相に違和感があったんですけど、だんだんなじんでくるにつけ楽しくなって最終的にはノリノリで踊れました(笑)。ギャルメークも『こんな濃い茶色!?』と思うようなファンデーションに、つけまつげ。自分じゃないみたいですごく楽しかったです。父にギャルになった私の写真を送ったら『これ、誰ね?』って。私だと気付かなかったんですよ。メークは、共演者のみりちゃむにもアドバイスしてもらいました。リアルなギャルがいると違いますね(笑)。
――これまで平成ギャル文化に触れることがあまりなかったという橋本。だが撮影が進むにつれ“ギャルは心意気なんだ”と思うように。
橋本:好きなことを貫く。周りの目を気にしない。仲間を大事にするといった『ギャルのおきて』も出てくるんですけど、今の時代、そういうギャル魂って大事だし、すてきなことだなと思いますね。振り返ってみると、私も高校時代は友達が一番でした。既にお仕事をしていたので、お休みした授業のノートを見せてもらったり、お弁当を作ってもらったり。仲間に恵まれていたからこそ、私もその関係をずっと大切にしたい。みんなの一番の味方でいたいと思っていました。自覚はなかったですけど、高校生のときは私もマインドがギャルだったのかも(笑)。
博多弁に関してはリアリティーを追求
――“福岡・糸島編”では、橋本の出身地でもある福岡でロケを敢行。
橋本:福岡は、高校時代まで住んでいた大好きな街。友達とよく遊んでいた天神でのロケは、懐かしさを感じました。結は、福岡育ちなので博多弁でのお芝居なんですね。それが何よりも楽しいです。視聴者の方が聞き取りやすいように標準語を混ぜた方が…というお話もあったんですけど、イントネーションも含めて、博多弁に関してはリアリティーを追求しています。
――長丁場となる“朝ドラ”の撮影。乗り切る秘訣(ひけつ)は?
橋本:まずは、体も心も健康でいることかな。自分で自分の機嫌を取りながら、精神的に余裕のある状態で撮影に臨みたいなと思っています。やっぱりいつも楽しく!というのが一番なので、明るく楽しい撮影ができるよう盛り上げていきたいと思っていますが今回は共演者の方々やスタッフの皆さんがとにかく温かいので、私がそういう意識をせずとも、最初からにぎやかでアットホームな空気感がありました。最後まで、そのほっこりとした雰囲気のまま皆さんと一緒に走り抜けたいなと思っています。