俳優の山下美月が、11月22日に都内で開催された映画「六人の嘘つきな大学生」の初日舞台あいさつに共演の浜辺美波、赤楚衛二、佐野勇斗、倉悠貴、西垣匠、メガホンをとった佐藤祐市監督と登壇。撮影を振り返り、共演者たちへの思いを語る場面があった。
山下「ずっと心の隅に“六嘘”がいました」
同作は、現在までに累計65万部を突破している浅倉秋成氏による同名小説を映画化したもの。就職活動を舞台に、大学生6人の裏の顔が暴かれていく「密室サスペンス要素」と、それぞれの暴かれた嘘と罪の真相を検証しながら自身の人生と向き合っていく「青春ミステリー要素」を掛け合わせたミステリーサスペンス作品だ。
明治大学で国際文化を学び、語学力と人脈に絶対の自信を持つ矢代つばさを演じた山下は、撮影や宣伝活動を6人のキャストで走り切った感想を聞かれ「撮影自体がちょうど1年ちょっと前くらいで、公開するまでのこの期間、直接会うことはなかったんですけど、ずっと心の隅に六嘘がいました」と明かす。
撮影当時は乃木坂46の人気メンバーでもあり、他のキャスト陣も今をときめく人気俳優のためスケジュールがなかなか合わなかったそうで「番宣に出るとなっても6人集まらないぐらい、今を忙しく生きている6人のキャストだったので、本当に心の支えだったというか。自分が忙しくてダメになっちゃいそう…とか、心が折れそうなときに、『でもみんな頑張っているしな!』って、この5人と監督含めて6人の顔が浮かんで。そういう意味でも私の中ですごくすてきな作品になりました」と達成感をにじませた。
さらに「本当に6人で絆が芽生えたと思っているので、この作品の中に出てくる絆は嘘じゃないんだよ、というのも含めて、もう一回見ていただけたらいいなと思います」と観客への“リピート鑑賞”アピールにつなげ、ネタバレに苦心しながらトークをしていた他のキャスト陣が思わず「おおっ」「うまい!」と感嘆の声を漏らすほど、見事なコメントでまとめ、観客からも拍手が起こった。
山下「実はAIなんですよ」
また、登壇キャスト陣へのサプライズとして、キャストそれぞれのことをよく知るスタッフより、“裏の顔”が記された“告発文”がステージに登場。山下は「山下美月は暑さに異常に強い。夏のロケ・撮影でも全く汗をかかない。汗をかいているところを見たことがない」と発表すると、「すご~い!」と驚きの声が。すかさず山下は「私、実はAIなんですよ。人間じゃなくて」と息を吐くように嘘をつくと、なぜか他のキャスト陣は「やっぱりか」「だからか」とツッコむどころか納得してしまい、山下も苦笑い。
ただ、プライベートでは汗をかくそうで「お仕事中だけ集中していると汗をかかなくて、それこそライブとかやっていた時は全神経張り巡らせていたので全然汗かかなくて。めちゃくちゃ代謝悪いんです」と笑顔を見せ、一同を驚かせていた。
映画「六人の嘘つきな大学生」は全国公開中。
◆取材・文・撮影=森井夏月