俳優の千葉雄大が、11月23日に都内で開催された「喋って食って零キロカロリー」(ワニブックス刊)の発売記念イベント取材会に登場。書籍の発売を迎えた今の心境や2025年の目標などを語った。
連載約6年分の“千葉の独り語り”をまとめた書籍
同作は、2018年から雑誌「プラスアクト」で連載中の千葉が“何かを食べながら喋っているだけ”の同名連載を書籍化したもの。連載約6年分の“千葉の独り語り”をまとめた1冊となっており、北海道での撮り下ろし写真や高校時代からの親友との対談も収められている。
約6年分の連載が書籍として完成し、11月20日に発売を迎えた今の心境を「長い期間連載していたのだなとあらためて実感する部分もすごくありましたし、1回1回ももちろん大切にやっているんですけど、1冊にまとまったことでより自分のことだったり、そのとき思っていたことを振り返るような、千葉雄大としても大事な1冊になったなと思います」としみじみ。
連載、そして書籍タイトルの由来については「連載を始めるときに、一人で家でご飯を食べるのが寂しいなと思っていて、誰かと喋って食べたいというところから連載が始まったんです。そんな中で編集の方がそのときのトピック、家族のことや恋愛のことなど、いろいろ持って来てくださって、居酒屋で友達と話しているテンションでやって、心も体もデトックスしようみたいな。それでこのタイトルになりました」と明かす。
呼んでみたいゲストは「紅しょうが」
書籍化にあたって高校時代の親友との対談も収録されているが「こういうときって同業の友達に出ていただくのが多いかなって思うんですけど、今回は高校の同級生ということで、ちょっと出てくれるか心配だったんです」と打ち明けつつ、「連載の6年間でも自分の中でいろいろあったのですが、高校時代からとなるとまたそれもひとしおで。(対談した友人は)自分の覚えてないことを覚えてくれていたりとか、学生時代にライブによく行ってたんですけど、彼は僕と一緒に行ったライブのチケットを全部取っておいてくれていて、持ってきてくれたりして、すごくうれしかったですね」とうれしそうに振り返った。
2018年から今も続いている連載だが、連載というのは継続すること自体大変なこと。それでも「誰かと喋ったりするのは好きなので、お仕事というよりは、“友達と話している感覚”を大事にしてきました」と好きなことだからこそ無理なく自然体で続けられていると言い、「本当は芸能人の友達とかも呼んで、リアルに話しながら食べたりとかして、連載の企画としてやりたいなって思ったんですけど、気付いたら6年間誰もいなくて。自分の友達のいなさというか…それは違うか(笑)。でも、連載はまだ続くのでこれを機にゲストを呼べたらいいなと思います」と今後の展望を語った。
その流れで実際にどんなゲストを呼びたいかを聞かれると、少し考えたのちに「最近紅しょうがさんが好きなのでお話してみたいなと思います」と答え、「YouTubeとかも見ていて、熊元(プロレス)さんはお料理とかもされているので、もてなし合うみたいなことをやってみたいです」とほほ笑んだ。
2024年もドラマに映画にさまざまなフィールドで活躍した千葉。あらためて2024年を振り返って「デビュー15周年だったんですけど、こういう書籍のイベントだったり、舞台だったりで応援してくださる方と直接お会いできたり、目の前に立てる機会が多かったので、うれしかったです。あとはショートフィルムの脚本・監督とかもさせていただいたんですけど、役者も含め割と幅が広いお仕事を頂けたかなと思ってうれしく思っています」と充実した1年だったことを伝えた。
そして、2025年の目標については「去年(テレビ番組で)スペインの世界遺産でバンジージャンプを飛ばせていただいたんですけど、自分からやりたいって言ったくせにめっちゃ怖くて、もう二度とやらないと思ったんです。でも、時間がたってきて、またちょっと体が疼いてきて。そういう世界でバンジージャンプを飛ぶという連載も始めてみたいなと。年に1本は飛んでおきたいなと思います」と、なかなかチャレンジングな野望を口にした。
◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT)