カッコいいと思う女性像は“自分らしく呼吸できている人”
――先ほど「大門未知子はカッコいい存在でありたい」とのお話があったかと思います。米倉さんから見たかっこいい女性像を教えてください。
スタイルや美貌を追求しすぎるのは違うと思っています。シワの数や、体から生き方そのものが溢れている人、それは悲しくてもうれしくても、そういうものをきちんと外にさらけ出せる人がカッコいいなと思います。大人の女性とお付き合いすることが多い中で、きちんと自分らしく呼吸できている人ってすごく浮き上がって見えると思うようになりました。
――なかなか年齢を重ねることが怖いと言う方もいる中で、米倉さんは等身大な方にかっこよさを感じるのですね。
はい。恥ずかしくない自分でいられる人というのが、私は美しさだと思っています。もちろん私もできればアンチエイジング、アンチまではいかないけど、ゆっくりエイジングを工夫していきたいと思っています。でも、きちんと噛み締めて歩いている人たち、味わって歩いている人たちって素敵ですよね。
――そんな米倉さんにとって、人生の師匠とはどなたでしょうか?
私は、その分野によってたくさんいる気がします。それは自分より年下でも年上でも。間違いなく西田敏行さんや岸部一徳さん、ここにいる仲間には本当におもしろいぐらい影響されています。
――ありがとうございます。最後に改めて「ドクターX」を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。
12年間、第7シリーズまでの流れがあっての劇場版だと思っています。ぜひ映画館で観られた際には、エンドロールで左側を意識してください。今までの「ドクターX」の歴史が流れるので。もちろん映画を楽しんでいただいて、歴史も楽しんでいたただいて、最後まで観ていただけたらと思います。
取材・文/於ありさ
撮影/友野雄
ヘアメイク/奥原清一(suzukioffice)
スタイリスト/栗田泰臣
ポニーキャニオン