マーベル・スタジオ初のオリジナルアニメーション・シリーズ最新作である「ホワット・イフ...?」シーズン3が、12月22日から29日まで8日連続で1話ずつ配信された。マーベルファンのホリデーシーズンを彩っている。これが“最終シーズン”となるということで残念な気持ちもあるが、すでに配信されているエピソードを見てみると、これまでのシーズン同様に趣向を凝らした世界が描かれていて、いずれもワクワクするものになっている。(以下、第2話までのネタバレを含みます)
マーベル・スタジオ実写映画製作陣が手掛ける“もしもの物語”
同作は、“もしもアベンジャーズたちに別の運命が待っていたとしたら?”という、想像を超えるもう一つの物語が描かれ、反響を呼んだ人気アニメーション・シリーズ。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長をはじめ、世界中を熱狂させてきたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の世界を作り上げてきた製作陣が携わっているだけに、ストーリーや世界観はもちろん、映像に関してもクオリティーは折り紙つき。
2021年にシーズン1が配信されると、多くのファンから注目を集め、2023年にシーズン2が配信された。シーズン2ではネビュラやピーター・クイルが登場したり、“アベンジャーズが1602年に結成されたら?”など、またまた予想を超えるもう一つの世界が展開され、まさに世界中をとりこにした。
そして、このほど配信されたシーズン3の第1話「もしも...ハルクがメカ・アベンジャーズと戦ったら?」では、“ハルク”ことブルース・バナーがサム・ウィルソンと友人という世界で、ブルースがサムの前でハルクの姿を見せてしまう。ガンマ線によってハルクになってしまったことを考えると、ガンマ線を再びあてることで元のようになるんじゃないかと考えたブルースは、自分にガンマ線を当てて治療を行う。
だが、元通りになるどころか“エイペックス”という新たな怪物を生み出してしまった。それが増殖され、世界的な事件に発展。そこで、アベンジャーズのヒーローそれぞれの能力を踏襲したロボットを作り、ヒーローたちがそれに乗り込んで戦うという斬新な展開で楽しませてくれる。スーパーヒーローものが好きな人だけでなく、ロボットヒーローが好きな人も満足できる仕上がりになっているので、新たな発見があるかもしれない。
魔女アガサが「ホワット・イフ...?」シリーズにも降臨
第2話「もしも...アガサがハリウッドに行ったら?」は、アガサ・ハークネスが主人公。「ワンダヴィジョン」の魔女アガサを主人公にしたドラマシリーズ「アガサ・オール・アロング」が、9月19日より配信されると、回を追うごとに反響が大きくなり、途中の回で伏線回収があり、その後新たな展開があって...と最後まで視聴者を引きつけたのも記憶に新しいところ。
MCUファンも期待していたと思われる「ホワット・イフ...?」“アガサ”主演回ということで、どんな内容かと思ったら、アガサがハリウッドスターという世界。ハリウッドスターとなったアガサはセレスティアルズの存在に目を付け、その力を奪おうとするのだ。
本作中でアガサとコンビを組むのは、人智を超える力で人類をひそかに見守ってきたエターナルズのメンバー“キンゴ”。歌やダンスもこのエピソードの大きな見どころで、アニメーションになってもアガサのあの濃いキャラはそのまましっかりと描かれているので「アガサ・オール・アロング」のファンも十分に楽しめる。戦闘シーンも迫力があり、実写とは違う見せ方になっているのも面白い。
SNS上でもアガサ回を見た人たちから「面白い」「ダンスシーンも含めて楽しめた」「こんなに早くまたアガサを見られるとは」という声も上がっており、今後またアガサが何らかの作品に登場してくれることを願うばかり。「エターナルズ」絡みの話でもあるので、「エターナルズ」が好きな人も、その続編やスピンオフのような感覚で見られるのではないだろうか。
以降も「レッド・ガーディアンとウィンター・ソルジャー」のエピソードや、「ハワード・ザ・ダックが結婚したら」、シャン・チーとケイト・ビショップが西部劇の世界で悪党フッドを捜索するというエピソードも。
12月29日で全8話の配信が終われば「ホワット・イフ...?」シリーズは完結。1話が約30分と見やすい長さなので、もしまだ見ていなければ、年末年始の休暇を利用して一気見するのも一つの手だろう。
「ホワット・イフ...?」シーズン3は、ディズニープラスで独占配信中。
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/what-if/
▼ディズニープラス特集ページはこちら
Happinet