「長期的な戦略に基づいてというよりワクワクすることを」
――今回は“中田敦彦”として報道番組にご出演されますが、“オリラジのあっちゃん”としての活動に期待されている方も多いと思います。今後お笑いやエンタメ方面でも再び地上波でやっていきたいという思いはありますか?
どうなんでしょう。それも本当にニーズ次第だと思うんですよね。言っていただくのは嬉しいですけど、視聴者の皆さんのニーズも含めて私と相方(藤森慎吾)のコンビで見たいよって言っていただけるのであればやりたいですし。ただ、ニーズもないのにやりたいやりたいって言ってても面倒くさいだろうなと思うので(笑)。
我々はお客さま、視聴者あっての仕事なので、求められるならやりたいなと思います。相方のことも大好きですしリスペクトもしていますし、それぞれにいろんなジャンルで頑張っていると思うので、出来たらいいなとは思いつつその時の流れ、風に任せていくような気持ちです。
――コンビ間で今後どうしていくかといったお話はされていますか?
ここ1年くらいは無いですね。彼も結婚したりいろいろ動きがあるので。若手の頃はコンビでの活動が主体だったので、1年間の目標を立てながらやっていたこともあったんですが、それぞれお互いの生活と家族と仕事ができてからは、空気を読みながら(笑)。最近だと1カ月前に友人の結婚式で会って、近況報告して励まし合いました。
――今回の出演に関して藤森さんからは何か連絡等はありましたか?
相方からはないですね。ずいぶんと音沙汰のなかった同級生とか、芸人の先輩とかからはちょっとだけ連絡いただきました。
――先ほど「新たなチャレンジがしたい」というお話がありましたが、テレビに限らず、具体的にチャレンジしたいことはありますか?
プライベートでは茶道をやっていまして。60歳くらいから効果を発揮しそうだなと思いながら準備しているんですけど(笑)、新たなチャレンジも思いついたらすぐやるタイプではあるんです。ただ考えすぎちゃうので。
私すごく何でも考えていそうな雰囲気だけ出していますけど、意外と何にも考えていないんですよ。何か長期的な戦略に基づいてやっているというよりは、ワクワクするからって感じで。どこかへ向かってカーナビを眺めているわけではなくて、「新しい道見つけたから右曲がってみようか」みたいな時あるじゃないですか。今はそういう気分で歩きたいかなって思うので、今のところ何も考えてないですね。
情報を得るのは今もオールドメディア「WEBの時代こそ新聞だ」
――番組の面白さを伝える上でも、日頃からいろんなところにアンテナを張っていないといけないと思いますが、普段から意識して行っていることなどありますか?
新聞を読みますね。最近新聞もああだこうだと言われているみたいですけど、私はめちゃくちゃ読みますし頼りにしています。(情報が)早いし濃いので。私は皆さんに、「新聞をサブスクで読むべし」とお伝えしたいですね。「WEBの時代こそ新聞だ」と。
紙では読まないですけど、WEB版はすごく助かっていて。何が良いって、リンクで過去記事に飛べるんですよ。紙だと過去記事はスクラップしていないと見れないので、持って来るのが大変じゃないですか。一般の方は捨てちゃいますよね。
なぜか勝手に新聞応援団になっていますけど(笑)、新聞が非常に面白いので、それを読むのが習慣になっていますね。とにかく新聞のサブスクを登録することです。有料記事が一番面白いんだから。有料になった瞬間に読まないなんて、そういう時代は終わりにしましょうよと思っています。
――中田さんは現在海外にお住まいですが、海外に行かれて見えてきたことはありましたか?
やっぱり日本の素晴らしさですね。ものすごく安全だし、礼儀正しくて料理がおいしくて。何か旅行で日本に来た人みたいですけど(笑)、これ本当なんですよ。外国から来た人が判で押したようにそう言っているのを日本で聞いていた時は「またそれか」という感じでしたけど、外に出てみてそれが特別なことであると改めて気付きましたね。
店員さんたちはとっても礼儀正しいし熱心だし、店舗は清潔だし、トイレとかもすごいじゃないですか。接客一つとっても、それが高級店であろうとなかろうと関係なく素晴らしいですよね。そのあたりは感動しますし、改めて好きになりましたね。
――海外に住んでいると、日本で生活している以上にさまざまな情報を取り入れる必要があるように思います。中田さんはご自身の中でどのように情報を処理、選別等していますか?
主に日本の方に向けて動画を作ったり、日本のスタッフと仕事していたりするので、情報の摂取で言うと(日本にいた頃と)さほど変わらないですかね。今はTVerもあるので日本のテレビ番組も見れますし。ただ、住んでみて違う感覚になれるのは楽しいですね。
海外の情報にしっかり触れるのは、子供たちの学校に行った時の親同士の会話くらいですよね。何となくしか聞きとれてないけどニコニコする技術は覚えましたね(笑)。英語は一切上達していなので、何とかやり過ごしている感じです。妻は英語をすごく勉強していて、困ったら妻の顔見ています(笑)。