4月24日(土)公開の映画「てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜」の原作本の出版会見が1月31日、都内で行われ、著者で主人公のモデルになった金城浩二氏、映画で主演を務めるナインティナインの岡村隆史、松雪泰子が出席した。
本作は、世界で初めて養殖サンゴの移植・産卵を成功させ、'07年に環境大臣賞と内閣総理大臣賞をダブル受賞した金城氏の困難と、金城氏を支え続けた妻・美佐江さんの10年間を描いた感動のストーリー。金城氏の活動を10年にわたり取材し、その実話をベースに李闘士男監督によって映画化された。
レストラン経営をやめ、サンゴの移植を始める決意をした時の気持ちを、金城氏は「小さいころに見て感動した海を取り戻したいという思いで始めました。最初は遊びのつもりでサンゴを植えていて、こんなに大変なことになるとは思っていなかった。でもサンゴを植えるたびに、今まで他人ごとだった海の中のことが自分のことになってきて。何か特別なことというより“絶対できる!”と自分に言い聞かせていた」と語った。
岡村は、金城夫妻について、「現場に入ってすぐに“この人が金城さんや”って分かりました。映画の話ではなく、どうやったらうまくカブトムシが取れるか、という話をしたりして。逆に、奥さまには気付づかずに“よく働くスタッフの方がいるな”と思ってしまった」と語った。さらに、人見知りだという岡村は、金城氏と打ち解けたきっかけを、「あるとき“僕の役が岡村さんでよかった”って言われたので“なんでですか?”って聞いたら、“福山雅治さんみたいな男前だったら、あとで何を言われるかわからない”って言われて…。一瞬“え!? ”って思いました。でも、その辺からだいぶ距離が縮まった感じ」と笑顔で明かした。
役作りについて聞かれると、岡村は「役者ではないので役作りとかはわからなくて…。とにかく自分ができる範囲のことを一生懸命やろうということだけを心掛けていました。沖縄の喋りかたが難しくて、一度金城さんに“僕あんなしゃべり方してるかな? なんか中国人みたい”と駄目出しされたこともありました。金城さんが現場に来ていたらとにかくコミュニケーションを取ろうと思っていまた」と苦労も語った。
岡村との共演について松雪は「金城さんが持っている雰囲気を、岡村さんが自然に醸し出されていたので、とてもリラックスしてできました。現場ではナチュラルに夫婦でいられたと思います」とコメント。また、夫婦げんかのシーンを撮影した際のエピソードについて聞かれると、「普通は(パンチをするふりだけで)実際にはやらないんですが、監督から“リアルにやってほしい”と言われて。失敗したら岡村さんに申し訳ないと思い、激しくやってしまいました。“バキッ”っていいましたよね?」と苦笑。それに対し、岡村も「あれはリアルファイトです! その日はちょうど僕の誕生日だったんですが、びっくりするぐらいのパンチがドーンって入って。どえらい誕生日プレゼントをもらいましたよ」と苦笑を返した。
発売中 1155円(税込)小学館
映画「てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜」
4月24日(土)全国ロードショー