
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は2025年1月18日にX(旧Twitter)に投稿された『寒い朝にカップルがベッドでイチャイチャする話 』をピックアップ。
本作はFEEL YOUNGで連載中の漫画『溺れる日々はきみのせい』の第19話にあたるエピソードだ。X(旧Twitter)に本作が投稿されたところ、1.7万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、作者の深澤ねじさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
寒い朝はベッドから出られない

営業部エースの萩本瞭と同期の水野百合は皆に内緒で交際中。誰が見ても完璧な瞭だけど、素顔の彼は愛が重めのスパダリ彼氏。他の男性が百合に近づいたり、話しかけたりするだけで気になってしまう。
ただ完璧男子の瞭くんにも弱点はあって、”朝”と”寒さ”はちょっぴり苦手。寒い朝は2人でベッドでぬくぬくするのが最高の時間だ。これはスパダリ彼氏とまじめで頑張り屋の彼女のスイートな愛を詰め込んだ相思相愛の物語。ドキドキとキュンで溢れる2人の時間に読者からは「神漫画に出会ってしまった」「ツンな見た目で彼女ベタ惚れとか最高」「あまーい」など多くの反響が寄せられている。
作者・深澤ねじさん「"思いやり"が循環する物語を描いていけたら」

――『溺れる日々はきみのせい』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
連載前から「こういう作品を描こう!」と決めていた訳ではなく、打ち合わせの中で私と担当編集さんが「それ好き!!いいよね!!」と盛り上がったテーマから少しずつ足場を作っていきました。
テーマは「(よくよく冷静に振り返ると若干怖いくらいに)愛が重い男」。
傍から見たら「手綱を握っている側」に見える人が、その実ブンブンと手綱も情緒も振り回される側だった…という関係が大好きなので、連載当初は特に「萩本くんの愛の重さ(&チョロさ)」を意識して切り取っています。
百合ちゃんは完全に私の好みが反映されたキャラクターなのですが、企画段階ではストレートヘアーでした。
担当さんの鶴の一声でゆるふわウェーブ(天パ)になり、「天才や…」と涙を流した日のことは忘れられません。ありがとうございます。
――本作のなかで特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
本作(19話)は個人的にお気に入りの場面が多いです。
・百合さん保育園
・1ページ内で堂々と自己矛盾を起こす萩本くん
(「俺が甘えん坊なんじゃなくて 百合が愛でたがりなだけ!」のくだり)
・寒さにブルッ…としてる百合さんの丸み
などなど…
19話は百合ちゃんと萩本くんにとって大切な「約束」をする回でもあるので、内容としても思い入れが深いです。
――読んでいると瞭と百合の幸せをおすそ分けしてもらって幸せな気分になります。2人の世界を描くときに心がけていること、こだわっていることがあればお教えください。
「幸せのおすそ分け」…!!
まさに『おぼきみ』で読者の方に届けたいテーマだったので、まっすぐ受けとめて頂けて嬉しいです。ありがとうございます。
未だにプロットやネームで苦悩するのは、「はぎゆりを”対等な”カップルとして描けているか」というところです。
オドオドしている百合ちゃんを「僕が助けるから大丈夫だよ」と一方的に萩本くんが救うような関係も、人気者の萩本くんが持つ拗らせた感情を百合ちゃんがひたすら「よしよし」する関係もあまり健全ではないような気がして…。
「お互いが同じくらい相手を尊重して、想い合っている(相思相愛である)」姿に、ほっこりしてもらえたら幸いです。
――本作は読者から多くの反響が寄せられています。とくに印象に残ったメッセージや感想があればお教えください。
どんなご感想も本当に嬉しいです!!!!!
ありがとうございます!!!!!!!!
ですが欲を言えば、「このキャラのこういう所がいいよね」や「このキャラなら◯◯な時××しそう」などといった「キャラ解釈」を伝えてくださるようなメッセージは特別嬉しいです。
私自身、漫画のお仕事を頂くようになったきっかけが「二次創作」からだったので、自分にはない「解釈」を聞くことが大好きで…。(もちろん共感のメッセージもとても嬉しいです!)
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつも『おぼきみ』を応援してくださり、本当にありがとうございます。
今後も読者の皆様にほっこりとして頂けるような、「思いやり」が循環する物語を描いていけたらと思っています。
ここまで目を通してくださったこと、貴重なお時間を割いてくださったこと、何よりの光栄です。
読後のご感想など、ぜひお気軽にお聞かせ頂けましたら幸いです。
今後とも「はぎゆり」達を何卒よろしくお願いいたします!
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。