恋は「楽しい」と「つらい」二択では選べない
――原作は一木けい氏の同名小説。その紹介文に「正解がないから――恋は楽しいのか、つらいのか?」とありましたが、お二人がイメージする“恋”はどちらだと思いますか?
栗山:私個人としてはプライベートであまり感情を揺さぶられたくないんですよね。とはいえ、やっぱり恋人となると距離感が近いし、ケンカをすることもあると思うんです。
もちろん、それを乗り越えた先に安心感があったりするけど、正直、面倒だなと思ってしまうところがあって(笑)。だから、「楽しい」と「つらい」の二択では選べないところがありますね。
伊藤:正直にキレイごとなしで言うと、付き合うまでは「楽しい」だと思うんですよ。逆に、付き合ってからのほうが大変だと思います。どうしてもお互いにルールが生まれてくるし、帰る時間を気にしないといけないとか、いろいろあるじゃないですか(笑)。
と言いつつも、恋人として一緒にいる時間の中でもステキなことがたくさんあると思うので、相手とどういう関係性を築けるのかが一番大切なことなのかもしれませんね。
本作を見て「過ごしやすい世界になってくれたら」
――最後にドラマを楽しみにしている視聴者へのメッセージをお願いします。
栗山:私もそうなのですが、世間の常識とか、世間から言われる“普通”ということに囚われがちで。ですが、そればかりに囚われて幸せを見逃してほしくないし、そう思っていただける作品になるのではないかと思っています。
伊藤:今まで“複数恋愛”を描いた作品は、そんなにないような気がしていて。しかも、不倫とかではない“複数恋愛”なので、もしかしたら視聴者の方はファンタジーだと感じる部分もあるかもしれません。
でも、実際にそういう生活を送っている方もいらっしゃるそうです。とはいえ、視聴者の方の大半にとっては非日常感があると思うので、そういう部分を楽しんでいただけるとうれしいです。
栗山:愛の形はさまざまなので、簡単に良し悪しを決めずに「こういう愛もあるんだ」「こういう家族の形もあるんだ」と思っていただけたらうれしいです。実際にそういう関係を築かれている方々が、生きやすい、過ごしやすい世界になってくれたら、と願っています。
取材・文=馬場英美
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