
謎多き“天才プロファイラー”と、彼女を10年前から殺人犯と疑い続ける刑事が連続殺人事件の謎に挑むオリジナル韓国ドラマシリーズ「ナインパズル」が5月21日(水)よりスタート。この作品で、殺人事件の嫌疑がかかったままプロファイラーとして新たな事件に向き合う主人公ユン・イナを演じるのが、韓国の実力派俳優キム・ダミだ。ドラマ「梨泰院クラス」(2020年)を通じて日本でも一躍その名が知られるようになった彼女は、実はとんでもないキャリアの持ち主。そのキャリアから、彼女の“怪物”っぷりに迫ってみたい。
1500倍で勝ち取った「The Witch/魔女」で演技力爆発
1995年4月9日生まれで、30歳を迎えたばかりのダミ。子どもの頃は両親が共働きで家で一人で過ごすことが多く、テレビでドラマや映画を見ているうちに自然と「俳優になりたい」という夢を抱いたという。
大学で演劇を学び、在学中の2017年に独立系映画で俳優デビュー。その翌年、大きなチャンスをつかんだ。映画「新しき世界」(2013年)などで知られる巨匠パク・フンジョン監督が手掛ける映画「The Witch/魔女(Part1)」(2018年)への出演だ。
この作品で、倍率約1500倍のオーディションを勝ち抜き主人公の女子高校生・ジャユンを演じたダミ。ごく普通の日々を送っていたジャユンが、貧しい家計と自分の病気の医療費を稼ぐために賞金目当てでとあるオーディション番組に出演。そこで“マジック”を披露したことをきっかけに、特殊能力が目覚めていく。
作品はスマッシュヒットとなり、ごく普通の少女が覚醒して“魔女”になっていくひょう変ぶりと不気味さ、そして新人離れしたハードなアクションもこなしたダミは「青龍映画賞」「大鐘賞」など数々の賞レースで新人賞や主演賞を獲得。一躍“怪物新人”と注目を集めることになった。
「梨泰院クラス」大ヒットでその名を世界に轟かす
デビュー2年目に出演した1本の作品で華々しく開けた彼女の俳優人生は、さらなる高みへと続いていく。「The Witch/魔女」の2年後に出演した次なる出演作が、ドラマ「梨泰院クラス」(2020年)。この作品で、主人公パク・セロイ(パク・ソジュン)を支えながら苦境を乗り越えていく才女チョ・イソを演じた。
ソシオパスなキャラクターで登場時は不愛想だったイソがセロイに恋し、彼を真っすぐに愛するピュアな女性へと変わっていく姿が視聴者の心をつかみ、さらに人気が爆発。韓国国内で「百想芸術大賞」新人女優賞などまたしても賞レースをにぎわせたほか、この作品が世界配信されたことで日本を含む世界各国にその名を轟かせた。





























