「表参道文學『大島丈の巻 其の三』」開催!大島丈に特別インタビュー!!
「アレは直前にワガママを言いました」
――今回も大変楽しく聴かせていただきました。
あっ、すみません何回か、かんじゃいました…。
――ブースから出て来られた時「緊張してた」って仰ってましたが緊張されてたんですか?
今回はこれまで読んできた作品より、昔の言葉が使われている作品で…特に永井荷風の話とかね、それが意外に難しくて。読みながら、「どこで句読点を入れようか」っていうのが時々分からなくなっちゃって。それでちょっとかんでしまいました。
――1作目の「蜘蛛の糸」はいろんな声色を使われてましたね。
冒頭と最後のお釈迦様のシーンは、トーンを落として落ち着いた感じでやって、地獄のさまはちょこっと声を張って、カンダタはいわゆる“べらんめえ”口調で変えてみました。
――マイクとの距離感も結構気にされてましたよね。
ダミーヘッドの近くで叫ぶと、たぶんすっごく不快なんですよね。それを予測して、マイクから離れれば叫び声でも脳に響かないだろうなって思って。どう聴こえるのかを意識しました。
――第2部の3作目は、仮面をつけての朗読でしたがあれはどういう意図で…?
あれは直前に僕がワガママ言って、仮面つけていいですかって…予定にないことをね(笑)。この演目だけ許してもらったんです。
――じゃあ、かなりレアだったんですね(笑)。
そっすね、もう付けないです(笑)。あの仮面をつけたのは、このイベントでは初めてだったんですけど、ほんのちょこっとでもいいから変化を楽しんでもらいたかったんです。それで昨日急きょ買いに行って。
――暗転の中でつけるのは大変だったのでは…。
そうですそうです、だからちょっと分からなくなって難しかったです(笑)。
――4作目の「盗撮犯は女体化の夢を見るか?」(森奈津子)は、各部で読まれる箇所が違うんですね。
これも変化をつけたいっていう僕の希望で。1部~3部で通して聴くと、頭から最後までストーリーが分かるようにしてみました。
――女性のセリフの読み方、上手いですよね。
そうですか~良かったです。僕、声がこれなんでね(笑)。女性の声の表現は難しいなって思うんですけど、こう聞こえたらいいなって考えながら挑戦していますよ。
【出演者】 大島丈
【日時】 2017年12月11日(月)
【会場】 NOSE art garage(〒107-0061 東京都港区北青山3-5-21 加藤ビル5F)
■詳細はこちらをチェック⇒http://www.nose-artgarage.tokyo/