独断と偏見のレビュー
このテのミステリー映像公開ものは、子どものころに“探検ごっこ”をした人たちは大好物だろう。ご多分に漏れず筆者も、神社の裏にある林に秘密基地を作ったり、山があったら何か面白いものはないか宝探しに行ったりしたものだ。だから、映像を見て田中隊長やコカドリーダーにはとても憧れてしまった。
まず、きゃりーぱみゅぱみゅがかわいい…のは置いておいて、田中隊長の方。やはりこの人は失礼を承知で言うと実に“素人っぽい”リアクションというか、普通っぽいというか、共感を得やすいリアクションをする。
だからこそ自分がそこにいたらこんな感じになっちゃうよな、と感情移入できるし、スーパーマンではないから応援したくなるというか、よく言えば母性本能をくすぐられる。口が悪いから、決して全面的に彼に愛着が湧くわけではないが…憎めない。
よく考えてみてほしい。自分たちの部隊の隊長が、あんなにワーワーわめいたり、怒りっぽかったら嫌でしょう? それでもどこかなぜか付いて行きたくなるのは、愛されキャラが故か。
そして、きゃりーがかわいい…のはさておき、コカドリーダーの「禁断の洞窟」。正直、東北魂あふれる筆者も、こんなスポットがあることは知る由もなく。思わず…姉さん、事件ですとばかりに実家の姉に電話して聞いてみたくなった。
それはともかく、怪しげな洞窟を発見して潜入を試みるコカドの姿は、ちょっぴり頼りないけど、こちらも応援し甲斐があるタイプ。スタッフさんのド“S”っぷりもどこか痛快で、出演者なのになぜか追い詰められる感じが、田中隊長とも通じるところがあるような。洞窟の中も、神秘的というより、リアルな洞窟感があって何だかホッとした。
また、彼らの探検の撮り方も実に見事で、思わず自分もコカドリーダーの後ろを付いて行って洞窟を探検しているかのような錯覚を覚えた。
その他では、きゃりーが…えっと、オーストラリアの謎の壁画もさることながら、何カ月もの間取材交渉するという熱の入れっぷりに脱帽。「ちょっとスケジュールが厳しいからさ~」って言われたくらいで取材を諦めてしまう、われわれも見習わないといけないな。
あとは京都のピラミッドは、タクシーの運転手がいいキャラだったし、気の遠くなるようなロケには驚かされた。未確認飛行物体のくだりは、こんなにリアルなものが撮れるんだ!という驚きもあった。
約2時間くらいの映像だが、何だかすっかり遠くまで冒険しに行ったような感覚が味わえ、あっという間だった。よし! 実家に帰ったら、つけまが着いている姉さんとまたあの山を探検しに行こう。この前約束したばかりだし。
あれ? 待てよ…私に姉なんかいたっけ。それこそ、まさにミステリー。
って、何だコレ。
文=人見知りシャイボーイ
毎週水曜夜7:57-8:54
フジ系で放送
※11月8日(水)は夜7:00-8:54の2時間SP
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