
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、異世界に紛れ込んだ男がアルバイトを探して重宝がられる作品が面白いと「異世界でアルバイトを探す男」をピックアップ。なお、本作「便利屋斎藤さん、異世界に行く」はカドコミ(KADOKAWA)で連載中であり、2023年にはアニメ化(AT-X系)もされている。
作者である一智和智さんが2025年7月18日にX(旧Twitter)に投稿したところ、1800件を超える「いいね」が寄せられた。本記事では、一智和智さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。

金銭に困って街を彷徨うサイトウの仲間
主人公の斎藤(サイトウ)は、現代日本で便利屋として働いていたが、事故寸前に異世界へ召喚される。元の世界では薄給に苦しんでいたものの、異世界では便利屋として培った技術が重宝され、仲間と共に盗賊として活動しながらも感謝される日々を送っていた。仲間のラエルザは、戦死寸前に斎藤に救われたことで彼に想いを寄せており、モーロックは痴ほうが進んだ高齢の魔術師、ラファパンは回復魔法を使う神聖魔術師で、金銭管理に厳しい。
ある日、仲間が金欠に陥り、斎藤は地下酒場で日雇いの仕事を探す。店長は蛇の唐揚げの味に飽きていたが、斎藤は卵と酢、油を使いマヨネーズを作成。まろやかな酸味に店長も感動し報酬として日当のほかにステーキも振る舞われ、食べきれなかった分は仲間に持ち帰るよう勧められる。斎藤は補給担当として食関連に明るく、仲間それぞれに問題があると語る。モーロックは金を博打に、ラファパンは倹約しすぎて必要物資を買えず、ラエルザは武器を衝動買いしてしまう。店長からスカウトされるも、斎藤は仲間のところへ帰るのだった。
サイトウが便利屋の技術や人間世界の調理法を使ってマヨネーズを作ってみせる異世界文化のコメディの本作には、「面白い」「食材のネーミングよ」「続きみたいっす」「かねがね金がない!の情けない顔が実に良い…大好きだわ!」など、大きな共感や反響の声が寄せられている。
「癖が強い方の絵柄なので自然と自分の世界になる」作者・一智和智さんが語る創作の裏側とこだわり
――「便利屋斎藤さん、異世界に行く」(「異世界でアルバイトを探す男」)の作品全体のモチーフ・テーマはどのようにして生まれたのでしょうか。
テーマは、人間は、誰にも必要とされないというのが一番悲しいことかもしれない、と自身が仕事がないとき感じたので誰かに必要とされるためにがんばる男の物語を描こうとした、というのがあります。
――異世界で便利屋の人間が役立つという世界観で、表現上、工夫された点をお教えください。
異世界ものでマヨネーズって割とよくあるネタなので卵の出所だけ捻りました。
――「異世界でアルバイトを探す男」において一智さんがシーン全体を描く上で特にこだわった点がございましたら、教えてください。
あまりこだわりはないです。癖が強い方の絵柄なので自然と自分の世界になると言いますか…。
――一智さんの今後の抱負や希望をお聞かせください。
長生きしてたくさんマンガを描きたいです。
――最後に、本作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
「便利屋斎藤さん、異世界に行く」13巻出たのでよろしくお願いいたします。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

































