
「北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。」(毎週火曜夜11:00-11:30、カンテレ・フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の9月2日放送の第10話は、身近な人との突然の別れについて考えさせられるエピソードで、視聴者の涙を誘った(以下、ネタバレを含みます)。
“北くん”を男女3人でシェアして暮らす異色ラブコメ
本作は、榊こつぶの同名漫画が原作。結婚、仕事、家庭環境…それぞれの人生の岐路に立ち問題を抱える男女3人が、全ての価値観を受け入れてくれるナゾの美青年“北くん”(岩瀬洋志)に恋をして、彼を“33%ずつシェア”しながら同居。周囲からの強い風当たりにも負けず、悩み、葛藤しながら人生の選択をしていく、新時代の“サブスク型恋愛”をテーマにした“シェアラブコメディー”。
東子の母親、倒れる
ある日、東子(志田未来)に父・隆(マギー)から「母さんが倒れた!」と電話があり、彼女は取るものもとりあえず高知の実家に向かった。母・初江(羽野晶紀)は、過労による貧血だった。数日は安静にしなくてはならないのに、病院から帰宅後、少し休んだだけでふらつきながら台所にやって来た。「お父さんの夕飯がまだだし、風呂も沸かさないと…」と言う初江に、隆は「自分のことは自分でできる」と言ったが、米の保管場所さえ知らず、米をとぐのに食器用洗剤を使おうとする始末…。要するに何1つ自分ではできないのだ。実家暮らしの頃は祖母が身の回りの世話をしてくれていた隆。ひとり暮らしを始めた時には既に初江と交際しており、そのまま結婚したことで常に誰かに任せっぱなしだった。
そんな状況下では、初江は休めない。東子はしばらく実家に残って、何もできない父の面倒をみることにした。

南の病院では、VIP患者の絹子が脱走!?
一方、看護師の南(本田翼)が勤務する病院では、VIP患者の大御所映画女優・有島絹子(萬田久子)の脱走騒ぎが起きていた。絹子は心臓に問題があり、何度も緊急入院しているが結局元気に退院、の繰り返しだった。個室の病室を華やかに飾り、常に派手なピンクのパジャマでメイクもバッチリ。ハッキリした性格で毒舌だが、正直なだけなのだ。南はたびたび絹子の元を訪れ、一緒にゲームをしたり、恋愛相談をしたり、愚痴を聞いてもらったり…と、歳の離れた友だちのような関係だった。絹子も南を気に入っていた。
絹子は結局、病院を出る前に警備員に見つかってしまったのだが、最近話題のトルコのスイーツ・バクラヴァが食べてみたくて、銀座に買いに行こうとしていたようだ。「買ってきたらちょっと分けてあげようと思ってたのに」との言葉につられて、南は1つ貰うことを条件におつかいを請け負った。































