<世界陸上>織田裕二&今田美桜が大会への期待感を告白 熾烈な代表争いに「東京開催だし何とかならない?」と本音
史上最高レベルの代表争いは「うれしいけど悔しい」
――先日織田さんが出演された「マツコの知らない世界」(TBS系)の中で「世界陸上に向けて部屋にこもって知識を詰め込んでいた」というお話をされていましたが、今大会に向けて織田さんが取り組んだことはありましたか?
織田:やってはいるんですが、以前のように全米陸上やダイヤモンドリーグなどを見に行ったり、海外に行って実際に選手を見たりということはできていないので、そういった大会のハイライトなどをチェックしています。あとは人から聞いた情報くらいなので、直接自分で見て感じたという部分ではちょっと足りていないです。
――「マツコの知らない世界」のテーマは「100mの世界」でしたが、織田さんの知識量に驚かされました。
織田:スタートから30mの重要性と、中盤、終盤という3つのことで組み立てているっていうのは何となくわかってはいますけど、やったことがないので実感はないから、未だに100mの世界は僕にとって謎なんです。小学校の時に50m走のタイム計った時は、ただ「あの子は速いな」ってそれだけでしたけど、プロになるとここまですごいことになってるんだなって思いました。
サニブラウン(アブデル・ハキーム)選手が話していることを聞いていて、「ここが100点で行けてもここが93点では納得できないんだろうな」とか、「ここを100点に持っていくためにここは97点くらいで抑えないとできないのかもしれないな」とか、そんなことを考えながらやっているのかなと想像しました。「ここを100点にしちゃうと92点になっちゃう」とか、「こっちで97点とったところでタイムには結びつかない」とか、その組み合わせを何通りも試して結果に繋げているんだろうなと。
それだけ奥深いんだなと思う半面、見ている僕らはそんなことはわからなくてもいいと思うんです。単純に「今世界で一番速いのは誰?」という、そこを楽しめればいいので。「これだけ速くてもまだ(ウサイン・)ボルトの方が速いの?」というの結果になるかもしれないし、もしかしたら今回ボルトより速い選手が出てくるかもしれないし。「無い」とは言い切れないですから。
先日ジャマイカの100m代表3選手が決まったんですが、その3選手って僕もまだ良く知らないんです。でももしかすると、10数年ぶりに100mでジャマイカのチャンピオンが出てくるっていう気もするし、(前回大会を100mを制したノア・)ライルズがそれを止めるのか、ライルズじゃない誰かがそれを止めるのか。
今回の男子100mは混戦ですから、誰が勝つかわからない。そこでライルズが勝ち切るのか、我らが日本代表がどこまで行くか、すごく気になっています。
――先日日本代表選手が全員発表されました。今お話にも挙がった男子100mは代表争いも熾烈を極めましたが、発表を受けて織田さんなりの各競技の展望をぜひお聞かせください。
織田:男子100mは3人しか選ばれないのが本当に悔しくて。個人的にはあと3人出してあげたいです。「東京開催だし何とかならない?」っていうくらいで(笑)。特に栁田大輝選手は今ものすごく調子がいいですし、多田修平選手のスタートダッシュは相変わらず好きですし、小池祐貴選手も気になるし…。
そういう意味では、誰がメンバーになるかはわからないですが、4×100mリレーでその悔しさを晴らしてほしいなと思います。
――4×100mリレーは最終日の最終競技で、そこに栁田選手、小池選手、清水空跳選手もエントリーされるなど、日本陸連としても力を入れているなと感じられます。
織田:今まで日本の短距離界を見てきて、ここまで日本人選手が粒ぞろいというのはうれしいんだけど(全員を招集できないことが)悔しいというか。ただ、今回(男子100mの代表に)選ばれた3人には「やってくれ!」っていう思いだけですね。

今田美桜、朝ドラ「あんぱん」走るシーンの舞台裏を告白
――今田さんの中で、スポーツや運動をされた経験が今のご自身に生きていると感じる部分はありますか?
今田:陸上もそうですけど、小学校の頃はまだ別の競技をやっていて。そのときはすごくキツかった記憶があるので、そこで培った忍耐力などは、もしかしたら今のお仕事にも繋がっている部分があるかもしれないです。
――現在放送中の連続テレビ小説「あんぱん」(NHK総合ほか)でも、前半は走るシーンが印象的に描かれていましたが、走りでこだわった部分などはありましたか?
今田:ああいうシーンの撮影ではカメラさんや音声さん、照明さんと一緒に走るので、そのチームワークも重要になってきて。「スピードは遅いけど速く走っているように見せる」という、普段全力で走るのとはまたちょっと違う部分が求められるので、そこが一つ難しかった点としてありました。あとはやっぱり下駄だったので、勝手が違いすぎました(笑)。
あと、タイミングや周囲の状況によって角度や見え方が変わってくるので、監督とは「その都度もっと後ろに引いた方がいい」とか、「もっと姿勢を低く、前のめりに見せた方が速く見えるね」とか、そういう会話はありました。それは物語ならではだなと思います。とは言え、あくまでも選手ではないので、フォームよりも速く見えることを重視してやっていました。
――各競技の選手は日々ストイックに競技に打ち込み記録や結果につなげていかれますが、今田さんご自身の中で「これは頑張った」という経験を教えてください。
今田:やっぱり近々のことですが朝ドラですね。本当に1年間同じ役と向き合っていて、その間他の作品に参加させていただくこともほとんどなかったので。1年間これだけ同じ役と一緒にということは、この先もあるのかわからない経験ですし、それが終わって今すごくホッとしているのと、達成感はありました。
――その中でも特に大変だったことなどはありますか?
今田:私が演じたのぶという役が、特に前半の学生時代は走ることに加えて、お裁縫とか薙刀とか速記とかいろいろと達者な人だったので、すごくお稽古ごとがたくさんありました。楽しみながらやれたのですが、それが最初の頃に詰まっていましたし、初めてやることばかりだったので大変でした。
あと、スタジオでの撮影だとなかなか距離がないので、ロケの時に走るシーンが結構詰まって、本当に一日の中で全力ダッシュを何本もやる日がありました。パン食い競争のシーンは2日間撮影したのですが、走るシーンを撮り続ける日と、お芝居部分を撮る日で分かれていて。走るシーンを撮った1日は、最後の方はさすがに足が上がらなくなりました(笑)。そういう意味では大変でした。

































