
唐沢寿明が主演を務めるドラマ9「コーチ」(毎週金曜夜9:00-9:54ほか、テレ東系※初回は夜9:00-10:09)が10月17日(金)より放送される。
堂場瞬一の同名小説が原作の同ドラマは、警視庁人事二課から派遣された特命職員・向井光太郎(唐沢)が、伸び悩む若手刑事たちに的確なアドバイスを与え、魔法のように潜在能力を引き出す。“コーチ”の的確なアドバイスで、刑事としてだけではなく、人間としても成長していく姿を描く異色の警察エンターテインメント。唐沢は、約7年ぶりのテレ東連ドラ主演となる。
このたび、唐沢にインタビューを敢行。同ドラマの見どころや役について、さらに、読書の秋にちなみ、“推し本”について語ってもらった。
唐沢「ちょっと不思議な感覚になるドラマかもしれません」
ベテラン刑事が若手を引っ張って事件を解決するパターンは、これまでもたくさんありました。でも、時代が変わっているからこそ刑事ドラマにも工夫が必要だと思ったんですよね。監督とも脚本について話し合い、この形にたどり着きました。
ちょっと不思議な感覚になるドラマかもしれません。従来の刑事ものとは違うテイストですから。台本を読んで「いい話だな」と素直に思える。大人っぽい刑事ドラマです。
――刑事として優秀でありながら、人事課に所属している向井の謎めいた存在感も注目ポイントですがいかがですか?
(向井は)のらりくらりとしたところがありますが、実はいろいろな経験をしてきた人物。若手刑事に「ああしろ、こうしろ」と命じるのではなく、さりげなくヒントを与えて考えさせ、成功体験につなげる。その教え方が独特。単純なスポ根的な指導を描くのではなく、しっかりとした人間ドラマが繰り広げられていくのが見どころです。
唐沢が推し本を明かす
――そんな向井の“コーチ”を受ける若手刑事を演じるのは、倉科カナ、犬飼貴丈、関口メンディー、阿久津仁愛の4人。
それぞれ主人公になる回が用意されているので、彼らにとっては大きなチャンスになるのかなと。これをモノにすれば、絶対に人生が変わる。僕も、「このままだと食われる!」と思ってもらえるように、ギリギリまで追い込む芝居がしたいですね。
現場でも、たまにプレッシャーをかけているんですよ。「主役になる回は大変だね」って(笑)。緊張させてしまうかもしれませんが、自分にもそういう時期があったからこそ、同じように乗り越えてほしい。彼らに“このドラマが代表作になった”と言ってもらえたらうれしいですね。
――読書の秋。唐沢さんの推し本は?
よく読むのは「ニーチェの言葉」。哲学書ですけど、ニーチェは読みやすくて面白い。ちょっとひねくれていて、ニヒリズム的な要素があるんですよね。そういった世界観も好きだし、僕自身、現実主義者なので共感できるところが意外と多くあります。
◆撮影=山田大輔/取材・文=吉田光枝/スタイリスト=手塚勇/ヘア&メーク=藪西智美
※「月刊ザテレビジョン」2025年11月号より
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
































