お笑いトリオ・グランジの“ごめたん”こと五明拓弥がSNSで公開し、自費出版したのちに徳間書店から書籍化された漫画「カーシェアグルメドライブ」。自動車免許を取得するも車を買えず、カーシェアで気ままにグルメドライブを楽しむ日々を綴っている。その本作が、五明自らが主演する実写ドラマ「カーシェアグルメドライブ～車を買えない大人の至福の6時間～ライス関町と湘南の思い出のカレー」(夜7:00-7:30)となって、10月5日(日)、BSよしもと(BS265ch※全国無料)にて放送される。ここで登場する湘南のカレーとはどんなカレーなのか？ 番組内容を伝えていく。
車内では40代の同期芸人らしいリアルなトークも
ドライブを共に楽しむのは、五明と親交が深く、カーシェアの存在を教えてくれた張本人でもあるお笑いコンビ・ライスの関町知弘。まずは目的地となる“うまいメシ”をいただく店を決めるべく、互いに食べたいもの、うまかった店を語り始める。チャーハンがうまい中華店や芸人御用達のめし処、人気ハンバーグチェーンと、2人のやり取りだけで唾液が湧いてくるからたまらない。
不意に訪れる沈黙、海を見て自然と上がるテンション、サービスエリアでの寄り道グルメなど、2人のドライブには“あるある”が満載。これからカレーを食べに行くというのに、関町がカレーパンを食べてしまう場面には思わずクスリとしてしまう。
互いに40代を迎えた芸人として、「今後どうしていくか」を真面目に語り合う場面も。五明も関町も芸人歴20年超のベテランだが、浮き沈みが激しいお笑い界にあって、それぞれに思うところがあるようだ。そんな2人のリアルな言葉は、お笑い好きや2人のファンならきっと心に刺さることだろう。
思わず無言になるうまさ、鎌倉の欧風カレーに舌鼓
ドライブの終着点は神奈川県・鎌倉。2人が訪れるのは、五明が都内から鎌倉まで初めて運転したときに出会った思い出深い、欧風カレーの名店だ。関町は他のお客さんが頼んでいるカレーが気になり、同じものをオーダー。五明は立ち上がって厨房を覗き込み、出来上がっていく自分たちのカレーを観察。いやがおうにも膨らむ期待を胸に、料理を待つのもまた楽し、だ。
ついに登場したカレーは、極上のビジュアルに違わぬうまさのようで、スプーンを口に運んだ2人は思わずにっこり。「うっま」と一言、二言を口にするだけで、ひたむきにカレーをかき込み続ける。得も言われぬ表情を見ているだけで、こちらも幸せな気分になってくる。
おいしいカレーに舌鼓を打ったあとは、由比ガ浜で海を眺めながら楽しかった時間を振り返り、ふたたびレンタルカーで帰途へ。気の置けない仲間とのドライブとうまいカレーは、五明の心の傷を癒すに十分だったようだ。
たった6時間、8千円少々で得られる幸せ
今やグルメドラマは定番ジャンルの1つだが、芸人×カーシェア×グルメの取り合わせは実に新鮮。ドラマと銘打っているものの、登場する芸人たちに芝居っ気はなく、プライベートそのままの雰囲気なのもいい。漫画原作らしく、随所に五明による手描きのテロップとイラストが差し込まれ、ゆるさを演出しているのもポイントだ。
何かとお金がかかるこのご時世、わずか6時間のカーシェアドライブが見せてくれる可能性にも驚かされる。ちょっとした旅行気分を味わい、仲間とおしゃべりを楽しみ、味良し雰囲気良しのカレー屋で腹を満たす。何とも豊かで贅沢な時間の使い方ではないか。カーシェア代とカレー代を合わせて8千円少々となれば、真似したくもなるというものだ。
「休みも終わりか…」とぼやきたくなる日曜日の夜、お酒でもたしなみながら、このドラマで癒されてみるのはいかがだろうか。
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