
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、「ベツコミ」で連載中の『柚木さんちの四兄弟。』(小学館刊)の1エピソード『この6歳児のおつかいが完璧すぎる』を紹介する。まんが公式『柚木さんちの四兄弟。』アカウントが、8月23日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1.3万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、藤沢志月さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
はじめてのおつかい感ゼロの周到さ

6歳の岳は、兄たちの“はじめてのおつかい話”を聞いて、自分が一人で買い物へ出かけたことがないことに気づく。岳は、はじめてのおつかいを経験したいと兄の隼に伝え、準備万端でおつかいに出かける。
ポイントカードやエコバッグなど必要なものを準備し、いざスーパーへ。しかし岳の用意周到さに、隼ははじめてのおつかい感がゼロだと思ってしまう。その後スーパーに着いた岳は“はじめてのおつかい”を遂行していくが…。
このエピソードを読んだ人たちからは、「本当に6歳?」「その心、見習いたい」「紳士すぎる」「人生何回も経験してそう」など、多くのコメントが寄せられている。
作者・藤沢志月さん「自分が日頃から思っていたのが岳の思考に反映されています」

――本エピソード(この6歳児のお使いが完璧すぎる)の発想の源はどこだったのでしょうか?
確か担当さんが打ち合わせのときにはじめてのおつかいネタが見たいと言ってくださったのが最初だったかなと思います。
――本エピソードでは、岳のスーパーへ貢献している様子が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
Xで掲載されていたのは岳のお使いの部分のみでしたが、お話全体は四兄弟みんなのはじめてのおつかいエピソードが描かれています。四兄弟は全員性格が全く違うので初めてお使いをしたときの様子にそれぞれの性格の違いをしっかりエピソードにできたらいいなと思いながら描きました。岳ははじめてのおつかいでありながら、単純におつかいを完遂する以上に、交流する人に導きを与えるところまで無自覚にやってのけているところをみてもらって楽しんでもらえたらと。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
岳が賞味期限の近いものからお豆腐を取っているところです。特に不必要に賞味期限が長く持つものを選びがちだけどそれだと余ってしまうものがでてしまってもったいないなと自分が日頃から思っていたのが岳の思考に反映されています。「地球の資源は限りあるもの。すべて無駄にすることなく己が栄養とし再び惑星に還す」というセリフも、岳が発言するのならば自然だとノリノリで言わせました!
――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
キャラクターの感情にきちんと根拠があって必然性に基づいた行動になっているかどうかでしょうか。そしてそれが読んでいる人にもある程度は理解できるように描くことです。ストーリー自体を考えて作ることは柚木さんちにおいてはほぼなくて、キャラクターに自由に動いてもらったものがお話になっているという感じなので意識して作っているお話は特にない感じです。
――X(旧Twitter)の投稿には、多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。今回の反響への感想をお聞かせいただけますでしょうか。
たくさんの人のところに届いて嬉しかったです!自分が描いたものがそれを見た人にどんな感想を持ってもらえるのかを知れるのはやっぱり1番たのしいし嬉しいので、沢山の感想やリアクションをいただけてすごく嬉しかったです!
――今後『柚木さんちの四兄弟。』で描いていきたいことがありましたらお教えください。
これからも日常のささいなことや自分が疑問に思ったこと、知ったことなどをヒントに四兄弟と周りの人たちの生活を描いていけたらなと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも『柚木さんちの四兄弟。』を読んでくださりありがとうございます!柚木さんちを読んでいる時間が少しでも癒しになっていたら嬉しいです!
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
『柚木さんちの四兄弟。』を読む
作者X(旧Twitter):藤沢志月
投稿者(旧Twitter):まんが公式『柚木さんちの四兄弟。』
▼「ベツコミ」で連載中の漫画『柚木さんちの四兄弟。』はこちら▼
https://betsucomi.shogakukan.co.jp/work/71/


































