
松村沙友理、白洲迅のW主演によるLeminoオリジナルドラマ「今日もふたり、スキップで」が10月4日よりLeminoにて配信中。言語化の難しい、日常の小さな幸せ「なんかいい」に気づかせてくれる作品の魅力を深掘りする。
共感を呼ぶ、普通の夫婦の日常物語
本作は、ものすごい愛によるエッセイ「今日もふたり、スキップで ~結婚って“なんかいい”」を原案に、妻役の松村と夫役の白洲が平凡ながらも幸せいっぱいの日常を送るハートフルヒューマンドラマ。
決して劇的な出来事が起こるわけでもなく、あくまで普通の日常であるはずの結婚生活が妻(松村)と夫(白洲)を通すことで、不思議と楽しそうに見えてくる。それは妻も夫も一見自由気ままに過ごしているようで、夫婦の時間も同じくらい満喫しているからだ。随所に散りばめられた価値観を押しつけすぎない絶妙な二人の距離感。簡単なようで難しい距離感を保つ二人だからこそ、各々が個人として充実し、さらには夫婦の充実感を高めていることが伝わってくる。
派手な事件、ドラマは起こらない。劇的な演出もない。それでも、見ているうちに二人の日常から幸せをお裾分けされてしまう。自然にほっこりとした気持ちにさせてくれる夫婦の物語は、未婚既婚を問わず楽しむことができる作品となっている。

近所にいそう…超リアルな“平凡さ”が光る夫婦の演技
松村演じる妻は、とにかく自然体。寝相が悪く、夫に「肉食獣のうめき声みたいなやつ」と例えられるほどの大いびきをかき、夫のトレーナーを「着心地がいい」という理由で勝手に着用している。元来ものぐさな性格にも関わらず「丁寧な暮らし」に挑戦するも、行きつけのバーでつい深酒をしたことから丁寧な暮らしは破綻。挑戦中、夫も驚く品数と食卓を彩った色彩豊かな夕飯も、反動で山盛りのウィンナーのみ…と、単色に落ち着いてしまう。完璧とは程遠い“ダメさ”がいかにも普通の人間くさく、親近感を抱く。
一方、白洲演じる夫は、深い包容力とお茶目な一面をあわせ持つ妻大好き男子。大いびきをかかれても、寝相の悪さで安眠をさまたげられようとも、苦情は言うが、それでも一緒に寝たいと駄々をこねる。また、深酒をしてボロボロ姿で朝帰りする妻と偶然遭遇した際には「運命だね。こんなところで偶然会えるなんて!」と目をキラキラさせてしまう、深すぎる愛情の持ち主。お気に入りのトレーナーに執着したり、動物のドキュメンタリーで泣いたり、特定の物にこだわりすぎるお茶目な一面も描かれるなど、妻も夫も、あまりに飾らない姿で描写されるため、“普通の夫婦”としてシンパシーを感じずにはいられない。





























