篠田は白崎に舞台「雨と懺悔」のキャストオーディションのパンフレットを差し出す
白崎は憧れの演出家が手掛ける舞台「雨と懺悔」のオーディションを受けることになり、そこで訳あり顔の俳優・黒木と出会う。一方、羽山も原作小説への思いを胸に秘め、白崎と同じオーディションへの参加に意欲を見せるも、白崎はそのことを知らずにいた。
マネージャーの篠田が「引っ越してくれて良かった。前のアパートじゃ、セキュリティが心配だったんだ」と言いながら打ち合わせ場所に入って来て、白崎が「すみません」と謝りながらその後をついてくる。
「あぁ…」と言って篠田は周りの様子を伺って、少し小声で「明野さんとも話ができてるかな?」と尋ねると、白崎はうなずく。「白崎くんが幸せなら見守ろうと思う」と篠田が言うと、「ありがとうございます」と白崎はほほ笑む。
「家賃が上がった分、頑張らないとね」と篠田は冗談めかして言い、白崎も「はい」と笑う。
「はい、これ」と篠田は舞台「雨と懺悔」のキャストオーディションのパンフレットを差し出し、白崎は手に取って「舞台『雨と懺悔』、演出、青山慶一郎!」と読み上げて驚く。篠田が「そう、数々の演劇賞を受賞している、あの青山さん」と言うと、「詳しく聞かせてください」と白崎は目の色を変える。
「青山さん、いつもベテランばっかり起用してたのに、10年ぶりにオーディションやるんだって」と篠田が話すと、白崎は期待で目を輝かせる。
白崎が作品の内容を尋ねると篠田があらすじをかいつまんで話し、「人間の欲望と悲劇を描いた作品だね」と言う。白崎が「あぁ、『太陽がいっぱい』みたいな?」と古い名作を引き合いに出すと、篠田は少し驚いてから笑って「そうそう」と答える。
篠田が「白崎くん、どうする?」と聞くと食い気味に「受けます」と白崎。「速い」と篠田が驚くが、白崎は構わず「青山さんの舞台に立ちたいです。受けさせてください」と続けるのだった。
篠田の白崎への理解に胸が熱くなりつつ、前のめりな白崎に「速い」と突っ込む篠田にほっこりとさせられた。X(旧Twitter)でも、「篠田さんと白崎くんの会話テンポすきー」「篠田マネと白崎くんの掛け合いいいよなぁ」「信頼と実績の明野さんと篠田さん」とコメントが寄せられた。
◆構成・文=牧島史佳
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