
草なぎ剛が演じる妻を亡くし、幼い息子を男手一つで育てるシングルファーザーの遺品整理人が、遺品整理会社の仲間たちと共に、ときに孤独死した方の特殊清掃や遺品整理から、依頼主と直接向き合う生前整理まで、さまざまな事情を抱えた家族に寄り添っていく姿を描く心温まるヒューマンドラマ「終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―」(毎週月曜夜10:00-10:54、カンテレ・フジテレビ系)。11月3日(月)に第4話が放送予定で、今ならTVerで第1話&第3話が無料配信中。まだ放送に追いつけるこのタイミングで、「終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―」を振り返ってみよう。
第1話あらすじ
5年前に妻を亡くした鳥飼樹(草なぎ)は、男手一つで小1の息子を育てるシングルファーザー。磯部豊春(中村雅俊)が社長を務める“Heaven’s messenger”で、遺品整理人として遺品に残された故人の思いを遺族に伝える仕事をしている。
ある日、女性が孤独死した部屋の特殊清掃と遺品整理をすることになった樹は、新入社員の久米ゆずは(八木莉可子)を連れ、遺体痕が残る現場へ。依頼人で10歳のときに捨てられたという故人の息子(吉村界人)は、母親の孤独死を自業自得だと冷たく言い放ち、遺品はすべて処分してほしいと話すが、樹はその部屋で故人の思いが詰まったあるものを見つける。
同じ頃、絵本作家の御厨真琴(中村ゆり)は、大企業・御厨ホールディングスの後継者である夫・利人(要潤)を伴い、自身初となる絵本の出版記念パーティーに出席していた。一見、仲むつまじい夫婦に見える2人だが、多忙な利人は家庭を顧みず、妻が姑から子宝に恵まれないことで嫌味を言われても我関せずと、愛のない結婚生活に真琴の心はすり減る一方だった。
そんな中、生前整理の見積もりのため、清掃会社に勤める鮎川こはる(風吹ジュン)の自宅を訪ねた樹。未婚で産んだ娘が10年前に結婚し、今なお清掃員として働いているこはるだが、最近余命3カ月の宣告を受けたという。話を聞いた樹は早速部屋を見てまわるが、そこへ事情を知らない娘・真琴が帰ってくる。
第1話では、樹の大泣きする姿や表情を失って涙する様子に、SNSで「つよぽんの涙にもらい泣き」「草なぎ剛の声は、演技は心に沁みる」「草なぎさんの演技に引き込まれた」「圧巻の演技力」など、称賛の声が目立った。
第2話あらすじ
次回作の執筆で使う画集「ギリアスの実」を取り戻そうと“Heaven’s messenger”を訪れた真琴は、突然、目の前で涙を流し始めた樹を不審に思い、母・こはるが悪徳遺品整理業者にだまされているのではないかと疑いを抱く。しかし、そんな娘の心配をよそに、こはるは樹に全幅の信頼を置いていて、樹が再びこはるのアパートを訪れる日、2人は公園で一緒にお昼ご飯を食べることに。
陽だまりに包まれたベンチでこはるの作ったおにぎりを食べた樹は、妻に先立たれ、悲しみのどん底にいた過去の自分と、近い将来、母親を失って悲しみに暮れるであろう真琴の姿が重なってしまうと話す。死にゆく自分のことだけでなく、残される家族のことまで心配する樹の優しさに触れたこはるは、真琴と画集にまつわる思い出を語り始める。
一方、海斗(塩野瑛久)、ゆずは、碧(小澤竜心)の3人は、木村遼太(西垣匠)から、亡くなった父親の遺品の中から700万円を見つけてほしいと依頼される。聞けば、海外にバレエ留学する妹・里菜(山下愛織)のために父親が残したお金だという。留学費用の支払期限が2日後とあって、一同は急ピッチで作業を進めるが、それを見守る里菜の態度は徐々に攻撃的になる。
第2話では、妻のことで悔やむ樹に対してこはるがかけた「死ぬってことは、その人だけのもので、親子でも夫婦でも、誰とも共有できないものだから」という言葉に、SNSで「本当にその通り」「深い」「心にズシンとくる」などの反響があった。
第3話あらすじ
ある日の朝、樹が朝食の準備をしていると、陸(永瀬矢紘)が浮かない表情で腹痛を訴える。学校か病院か、どちらへ行くか自分で決めるよう促す樹に、陸は渋々登校することを選ぶが、学校へ送り届けた樹は、いつになく小さな息子の背中に心配を募らせる。
一方、生前整理を始めた母・こはるへの違和感が拭えない真琴からその真意を問いただされるも、こはるに口止めされているため本当のことを言えない樹。しかし、真琴がこはるの体調に疑いを抱き、不安を感じていることを悟った樹は、こはるにもう一度2人で話し合うよう勧めるが、こはるは「娘の負担になるのは嫌」の一点張りだった。
そんななか、読み聞かせのため再び陸の通う小学校を訪れた真琴は、陸がいじめを受けている現場に出くわす。「自分がされて嫌なことは人にしないよ」という父親の言葉を守っているだけなのに、なぜ自分だけ嫌なことをされるのか分からないと涙を見せる陸に、真琴は思わずあることをアドバイスする。しかしそれが、後に問題を引き起こすことに。
磯部のもとには、10年前に息子の文哉が自殺した一件について話を聞かせてほしいと、再び波多野(古川雄大)が訪ねてくる。過去の苦い経験からマスコミを一切信用していない磯部はすぐさま波多野を追い返そうとするが、波多野はそんな磯部をあおり、揺さぶりをかけるのだった。
第3話では、「正論と世界との矛盾を誰かが背負うとしたら、私はその誰かの1人になりたいと思います」という樹の優しさの奥にあった信念に、SNSで「深い言葉だ」「すごくあたたかくて強い言葉」「理不尽、矛盾ばかりの世の中だけど負けたくないね」「小さな子には厳しい気もするけど」などのさまざまな感想が寄せられた。
※草なぎの「なぎ」は正しくは「弓へんに旧字体の前+刀」
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。




































