
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、漫画『そろそろハンドクリームの季節』を紹介する。作者のwarabi餅さんが、10月17日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1.5万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、warabi餅さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
ハンドクリームを塗る少女の目線の先

ハンドクリームを出し過ぎてしまった綿は、傍にいた役人に「手かして~」と声をかける。その後“おすそわけ”と言いながら、役人にハンドクリームを塗る綿。そんな彼女の小さな手を役人は意識しながら見つめていた。
しかし、あまりに入念にハンドクリームを塗る彼女が気になりチラッと窺うと、そこにはじっと役人の顔を見つめる綿の姿が。思わず照れてしまう役人のようすを見て、綿は“かわいい反応するな~”と心の中でこぼすのだった…。
この緩やかな2人の時間を読んだ人たちからは、「小さなお手てに無限の可能性」「かわいすぎて爆発した」「ラブラブ過ぎて尊い」「式はいつ?」など、多くのコメントが寄せられている。
「2人の手の大きさの違い、男女での指の違いなど」作者・warabi餅さんに漫画創作へのこだわりをインタビュー

――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?
「手を握りながらこっちをじっと見てくる綿ちゃん」の絵がふと浮かんで、どうやってその状況にもっていくか考え始めました。考えている時に、自分で塗っていたハンドクリームを見て、出しすぎたハンドクリームを分け合うというありがちなシチュエーションなら、手の描写を沢山入れられるのではないかと思い、描き始めました。
――本作では、役人の反応を見て浮かべた笑顔が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
役人くんの反応をじ〜っと見ながら手をにぎにぎしている綿ちゃんは、1番力を入れて描いたところです! 役人くんのことを「面白いなぁ」とも「かわいいなぁ」とも思っていそうな表情になるようにこだわりました。そこ以外ですと、1ページ目にも2ページ目にも2人の手しか映っていないコマがあるのですが、2人の手の大きさの違い、男女での指の違いなどが出せるといいなと思い、いくつか手のポーズの組み合わせを考えながら描いていきました。男性の手のゴツゴツした感じが少しでも伝わっていれば嬉しいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
1ページ目右下の、真剣にハンドクリームを塗っている綿ちゃんのシーンが気に入っています。身長差のある2人組という組み合わせが個人的に好きな要素なので……。背の大きい側が、小さい側にされるがままにされている、というシチュエーションが大好きです!
――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
自分が描いているキャラクターの性格を考えて、「こういう場面ならこんなことを言うだろうな」というのを考えながら描いています。綿ちゃんはおっとり、ぽやぽやしているようで実は攻めっけがあってグイグイくる、そんな綿ちゃんが好きで、攻められるとタジタジになってしまうけど全部受け止めてくれる役人くん、という2人の特徴を、読んでいる方に伝わるよう、セリフや表情に気をつけています。
――今後の展望や目標をお教えください。
まだまだマンガを描き始めたばかりで、考えていることをそのまま絵にするというのが難しいと感じています。もっとキャラクターの魅力が伝えられるものになるよう、頑張りたいと思っています!それから、今では綿ちゃんと役人くん以外のキャラクターも沢山生まれたので、それぞれのお話もお出ししていけたらな、と思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも私の作品を見ていただき本当にありがとうございます! 作品の感想などをいただけることもあり、励みになっています!趣味で描き続けているだけの創作ですが、これからも頑張って「かわいい」をお届けしていけたらな、と思っているので、見ていただけると嬉しいです。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。




























