
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、サイト「ガンガンONLINE」で連載中の漫画『合コンに行ったら女がいなかった話』(スクウェア・エニックス刊)より、第58話を紹介する。2024年にアニメ化もされた人気作である本作の作者・蒼川ななさんが、10月14日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、3000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、蒼川ななさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
貯まったポイントカードに揺れる心

男装BAR“Rose”で働く琥珀は、常連客・萩のスタンプカードが貯まり、彼が自分とチェキを撮りたいと言っていたことに悩んでいた。チェキ撮影の距離が非常に近く、萩相手にはためらってしまう琥珀。そのことを他の店員に打ち明け、無理なくできるポーズを考えることに。
一方で、萩もまた悩みを抱えていた。スタンプが貯まったら琥珀に告白すると決めていたが、“もしもフラれたら”と悪い方に考えてしまう萩。そんな思い悩む萩の前に現れたのは…。
この一大決心を描いた漫画を読んだ人たちからは、「健気な思いが伝わって最高」「布教したくてたまらん」「登場人物全員メロい」「覚悟の表情良過ぎる」など、多くのコメントが寄せられている。
「ぜひ見開きで読んでほしいシーンです」作者・蒼川ななさんに漫画創作へのこだわりをインタビュー

――萩も琥珀も思い悩む甘酸っぱい描写ののち、勇気を出す萩の姿が印象的でした。本エピソードを描くにあたって、最も意識したものはなんでしょうか?
今まで萩は何度も好意的な言葉を零しては誤魔化し琥珀はそれに疑問を持たない。もしくは萩が伝えようとしたことが琥珀にうまく伝わらない。そういう関係が2人の間でできあがってしまっていたので、今回のエピソードではそこを正すことを意識して考えました。今までしてきた誤魔化しを萩自身がしっかり否定して真正面からハッキリ伝えないかぎり琥珀はずっと悩んでしまうだろうなと。1巻から読んでくださっている読者にはこのエピソードで萩の成長を感じてもらえたらと思っています。
――琥珀はチェキ撮影での距離が近いために気にしており、イメージで壁ドンや顎クイなどが挙げられていました。本心では、もし撮るとしたらどのような構図が良いのでしょうか?
琥珀は他のお客さんにはガッツリ俺様対応で撮ります。それこそ壁ドン顎クイを俺様セリフ付きで。ただこの時の琥珀は萩にどう接していいか分からなくなっているので、もし蘇芳達にアドバイスを貰っていなかったら無言で横に立つのが精一杯なのではないでしょうか。それはそれで萩は大喜びだと思います。
――本エピソード内で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
イルミネーションを見ている琥珀が萩の視線に気づくシーンです。正直ここで3コマも使う必要はないんですが、萩には琥珀がどう映っているのかをじっくり描きたくて入れました。ぜひ見開きで読んでほしいシーンです。
――今後の展望や目標をお教えください。
琥珀と萩の関係性が大きく変わったので今の2人にしかできないやりとりをしてもらいたいです。これから他の2ペアもそれぞれの形で進展していくでしょうから、琥珀と萩には一歩リードしている姿を読者に見せてほしいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
連載当初は10巻で完結予定でしたが、まさかの10巻目でようやく1ペアに進展ありという作者も驚きの展開です。こうなったら彼らが進む道をどこまでも追って描いていこうと思いますので、皆さんも引き続き6人を見守っていただけますと幸いです。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
『合コンに行ったら女がいなかった話』を読む
作者X(旧Twitter):蒼川なな
アニメ公式サイト:https://goukon-anime.com/
▼「ガンガンONLINE」で連載中の漫画『合コンに行ったら女がいなかった話』はこちら▼
https://www.ganganonline.com/title/1045/chapter/40792





























