
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、漫画『うさひな -5年付き合ってる大学生カップルの話-』(ナンバーナイン刊)を紹介する。作者の猪狩そよ子さんが、10月28日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1.5万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、猪狩そよ子さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
5年付き合ったカップルが魅せる甘い時間

うさくんこと宇佐美遥と付き合って5年。羽田ひなこは、自分からキスをしたことがないことに気付く。“たまには私の方からキスしたい!”と考え遥に声をかけるも、彼から不意にキスをされてしまうひなこ。
キスを求められているのかと思ったと話す遥に対し、顔を真っ赤にしたひなこは“今日は違う感じにしたい”と言い、「少しじっとしてて!!」と頼み込む。言われるがままじっとしていると、背伸びをしてキスをしたひなこ。そんな彼女の姿を見て、遥は頬を染め…。
この甘いエピソードを読んだ人たちからは、「尊すぎて溶けた」「2人とも美しすぎる」「お互いが大好きな気持ちが伝わる」「かわいすぎてノックアウトされた」など、多くのコメントが寄せられている。
「ちょっとした行動の変化で新しいときめきが生まれるのでは」作者・猪狩そよ子さんに漫画創作へのこだわりをインタビュー

――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?
商業版1巻の制作をしている時に改めて読み返してみて、「このカップル、毎回うさくんからキスしているな…」と感じたのがきっかけです。「たまにはひなこの方からキスしてみたら、どんな空気になるんだろう」と思い、このエピソードを描きました。長く付き合っている2人でも、日常のちょっとした行動の変化で新しいときめきが生まれるのではと思い、そんな瞬間を描いてみました。
――本作では、ひなこと遥が互いに思い合う甘い時間を過ごしているようすが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
今回は、うさひな2人の「身長差」をしっかり感じてもらいたくて、コマ割りや演出をこだわりました。ひなこが背伸びをしてキスをするシーンでは、うさくんが感じたのと同じように読者さんにも「かわいい」と思って欲しくて頑張りました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
1番のお気に入りのシーンは、「……これがしてみたかったの わかった?」というひなこのセリフの後の、うさくんの表情です。いつもひなこといるときは積極的なうさくんだけど、逆にひなこから押されると弱いというギャップが描けてとても楽しかったです。
――展開を考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えてください。
「うさひな」は、ドラマティックな事件を起こさないという方針で描いています。誠実に付き合っている2人なので報連相の怠慢によるすれ違いも起こらないですし、心が揺れないので恋のライバルも登場しません。そうした“刺激的な展開”よりも、何気ない日常の中で生まれる優しさや、ときめきの瞬間を丁寧に描いていくことを大切にしています。読者さんが読んだ時にほっとできる、幸福感に包まれるような読後感を意識しています。なので読者さんには安心して2人をずっと見守っていてほしいと思います。
――今後の展望や目標をお教えください。
今後はうさひな2人の大学生活や、周りの友達や家族にまつわるエピソードもたくさん描いていきたいなと思っています。2人の恋愛だけでなく、日常の中で関わる人たちとのやり取りを通してうさひなを取り巻く世界を描いていきたいです。海外からのフォロワーさんからの反応も増えているので、今後外国語版の展開にも挑戦していけるように頑張りたいです。また、自身で制作しているうさひなのオリジナルグッズもたくさんの方に好評をいただいているので、どんどん種類を増やしていけたらいいなと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも「うさひな」を読んでくださって本当にありがとうございます。この作品は、派手な出来事よりも「何気ない日常の中の愛おしさ」を大切に描いています。読んでくださる方の日常の中にも、少しでも温かい気持ちや優しい時間を届けられたら嬉しいです。これからも「うさひな」の2人の物語を一緒に見守っていただけたら幸いです。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。




























