
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、SNSやpixivで連載中の、みずぐちまふゆさんが描く『コンビニではじまる恋の話』より第1話をピックアップ。
みずぐちまふゆさんが10月28日にX(旧Twitter)で本作を再掲したところ(初掲載は2023年2月)、2,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、みずぐちまふゆさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
コンビニ店員と小学校教師の恋

コンビニでアルバイトをしている斉藤瑛磨は、眼鏡をかけた常連の男性が気になっていた。彼はよれよれのダウンを着て、スニーカーは汚れ、時に模造紙を持って来店する。
買うものはいつもだいたい同じで、夕飯とチョコ菓子、そしてホットコーヒーを購入する。それを覚えていた瑛磨は、レジに来た彼が「ホットのブレンドSサイズ」と注文するのと同時に、「ホットのブレンドSサイズ」と商品名を言う。
すると、すごい、よく覚えていた、と彼は突然瑛磨の頭をなでる。それは、彼が小学校教師であるからついとってしまった行動なのだった。
作品を読んだ読者からは、「クールかとおもったけど、めっちゃ笑顔かわいぃぃ…」「続き期待してます」「か、、かわいい…!」「尊い…」など、反響の声が多く寄せられている。
作者・みずぐちまふゆさん「SNSで自主連載として載せられる作品を作りたいと思っていたのがきっかけ」

――『コンビニではじまる恋の話』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
『コンビニではじまる恋の話』の1話を描いたのは、初めての商業連載作(『わけわかんないキミが好き』)が終わったタイミングでした。
次の連載が決まるまでに、SNSで自主連載として載せられる作品を作りたいと思っていたのがきっかけです。
当時コンビニが舞台のドラマを見ていて、「自分だったらコンビニを舞台にどんな漫画を描けるかな」と考えたこと、もともとギャルの女の子が好きなこと(女の子はみんなかわいいので好きです)、当時めちゃくちゃはまっていたゲームのキャラクターが教師だったこと…これらの要素が組み合わさって、『コンビニではじまる恋の話』の1話が生まれました。
その頃は他にもいくつか4ページの短編漫画を描いてSNSに載せてみたのですが、『コンビニではじまる恋の話』の1話が一番読者さんからの反応が良かったので、こちらの続きを描くことにしました。
――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
とにかく主人公の瑛磨ちゃんを可愛く描きたい!と思って描いています。私は作者ですが気分は壁でもあるので、壁の立ち位置として志田さんと一緒に瑛磨ちゃんを愛でる気持ちでいつも描いています。
志田さんのギャップもしっかり見せたいと思っています。普段はほんわかしている男性が、急にグッと「雄み」のある表情を見せるギャップがめちゃくちゃ好きなので、キメのシーンでは読者のみなさんに「かっこいい!」と思ってもらえるように、「雄み」を意識した表情を頑張って描いています。
女子のキャラクターを描く方が比較的得意で好きなのですが、かっこいい!と思ってもらえる男性キャラクターを描くのはまだまだ練習・研究中です。
また、志田さんの小学校エピソードを描くときには、できるだけ自然な描写にしたいなと思っています。
私自身もともと教員をしていたのと、今も小中学校で教員をしている友人達がいることもあって、「教員あるある」みたいなネタはたまーに入れられたら面白いかもなと思っています。(でもいきなり頭をなでるのはやっぱりあんまりよろしくないので、こちらに関しては「漫画の中だからな…」と許してほしいです)
全体的にあまり大きな波がなくほのぼのした作品なので、その中でも読者のみなさんがぐっと引き付けられるポイントを作りたいなと思っています。大きいコマに入るキャラクターの表情は特に時間をかけてじっくり描いているので、少しでも絵からキャラクターの感情が伝わっていたら嬉しいです。
――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
特に気に入っているのはクリスマスのエピソードで、志田さんに告白しようとした瑛磨ちゃんが、逆に志田さんに告白されちゃうシーンです。
ここで不意打ちをくらった瑛磨ちゃんが「そんなこと言われ(ると)…思ってなかっ(た)…」と言うコマがあるのですが、嬉しい気持ちと、つんとしてまだ心を開ききれていない感じと、どうふるまえばいいかわからないウブさがいい感じにまざって、瑛磨ちゃんの等身大のかわいさが出てるな~と思って好きです。
自己満足ですが、脳内で表現したかったものがちゃんとそのまま画面に出力できた、手応えのあったシーンだな~と思います。
志田さんが小学校でちゃんと先生として小学生とたわむれているシーンも描いていて楽しいので、そういう部分も今後もっと掘り下げたいなと考えています。
――普段作品のストーリーや展開は、どのようなところから着想を得ることが多いですか?
日々頭の中で妄想を繰り広げているので、散歩中や旅行先で「ここなら志田さんは○○しそうだな」「これを見たら2人ならこうなりそう」と考えたり、街なかで見かけたカップルに瑛磨ちゃんと志田さんを当てはめて妄想したりしています。本当にずっとひたすら妄想しています。
その場面で言いそうなセリフが一つ浮かんだら、そこから2人が自然と会話をしていくのでそれを見守っていると、なんとなく頭の中でワンシーンができあがる…という感じです。
ただ、そうやってできたシーンも、ただひたすらほのぼのと日常の会話をしているだけだったりするので、実際の漫画には使えなかったりします。妄想自体が楽しいので全然いいのですが…
――みずぐちまふゆさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
商業漫画家として活動を始めて5年目になりますが、まだまだ未熟なところばかりです。
もっとたくさんの方に作品を読んでもらえるよう、憧れの作家さん方に少しでも近づけるよう、日々研究と勉強を続けていきます。
そしてこれは大きな夢ですが、いつか、アニメ化やドラマ化などメディア化されるような作品も作れたらなと思っています。
あとは、1日でも長く漫画を描き続けられる健康体を手に入れるため、運動の習慣をつけたいです。運動や筋トレがすこぶる苦手なので…頑張ります。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
いつも『コンビニではじまる恋の話』を応援してくださりありがとうございます!
SNSでいただく感想やコメントが本当にどれもあたたかく、それらを読むたびにスマホに向かっていつも感謝の念を送っています。
本当に嬉しいですし、励みになっています。ありがとうございます!!
これからも2人のいちゃらぶエピソードをたくさん描いていきたいと思っていますので、この作品が少しでもみなさんの生活の中の癒しになれれば嬉しいです!
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
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■作者X(旧Twitter):みずぐちまふゆ[@mafuyusamuka]
■作者Instagram:みずぐちまふゆ[@mafuyu.mi]
■作者pixiv:みずぐちまふゆ




























