
磯部が集団訴訟参加を決意する一方、樹は真琴とさらに距離が近づく
太陽とルームシェアしていた藤崎(矢野聖人)によると、太陽は御厨ホールディングスの社長・御厨剛太郎(村上弘明)に傾倒していたという。そんな太陽の弟・陽翔(山時聡真)はショックのあまり精気を失い、兄のものは何も残したくない、何も受け取りたくないとのことだった。
父親を事故で亡くしてから、大学進学をあきらめて家族のために働き始めた太陽。机の上には、陽翔名義の預金通帳や財布など大切なものが並べられており、覚悟の自殺だったことが推測された。ただ、不自然に空いているスペースがあり、樹が自分のスマホを置いてみるとちょうどその大きさだった。パソコンも見当たらないことから樹は、藤崎に太陽が亡くなったあとに会社の人間が部屋に入ったかと聞くが、誰も来ていないとのことだった。
樹たちは遺品整理を終えるが、陽翔は確認すら拒否。樹は気持ちが落ち着くまで、遺品を社で預かることにする。
その遺品の中からリボンが掛けられた箱を目に留めた磯部。陽翔が太陽が亡くなったあとに「どうして兄貴は僕に何も言ってくれなかったんだ」とつぶやいていたことを樹から教えてもらうと、「がんばって、がんばって、ギリギリで立っている人間は、人に弱みを見せることができない。そんな余裕もなくしてしまっているんだ」と語った。自分の亡き息子のことも思う言葉が胸に迫る。
さらに兄弟の写真を見つけ、「こんな家族思いのまじめな青年が、どうして、どうして死ななくちゃいけないんだ」と涙を流した。そうして憤りを募らせた磯部は、御厨ホールディングスへの集団訴訟に加わると樹に告げた。
いよいよ御厨の大きな動きの中へと樹も踏み込んでいくことになる。ラストでは、亡くなったこはるの遺骨を海に散骨する真琴に付き合った樹。嫁ぎ先での居場所のなさを抱える真琴もまたギリギリなところにいて、樹は「がんばらなくていいですから、私の前では」と寄り添った。波多野は、集団訴訟となれば磯部側ともいえる樹が、真琴との距離が近づいていることに懸念を示していた。亡き妻の遺品整理で優しく接してくれた磯部と真琴の間で、どう寄り添っていくのか。
真琴は夫・利人(要潤)との愛のない結婚生活に決着をつけようと決意を固めていて、利人の妹・彩芽(月城かなと)は親友である真琴にずっと片思いしていたことが明らかに。また、ゆずはと海斗の間には恋が育まれつつある。そんなさまざまな愛の行方も目が離せない。
SNSには「こはるさんとの別れ、寂しい」「こはるさん大好きだった」の声のほか、「今回展開早かった」「いろんなことが起きて このあとどうなるの?」「重い展開になってきた」「御厨の闇が気になる」「御厨社長は絶対何か隠してると思うんだけどな」などの投稿が寄せられた。
※草なぎ剛の「なぎ」は、「弓へんに前の旧字体その下に刀」が正式表記
◆文=ザテレビジョンドラマ部

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