
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『ジュゴン』を紹介する。くろねこのゾクっと怪奇譚さんが、11月14日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1.1万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、『泣ける映画大全』(KADOKAWA刊)で知られる作者の大友しゅうまさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
海中で“ジュゴン”を見つけて大興奮の少年

幼い頃、家族と海水浴に行った少年。少し濁っていたが、海に大はしゃぎした少年は早速泳ぎに行く。母親と弟が浅瀬で遊んでいる中、少年は海中に潜り海を楽しんでいた。そして少年は、海の中で大きくて白いブヨブヨとした何かを見つける。
当時海の生き物が大好きだった少年は“ジュゴンだ!”と大興奮し、母親に伝えるが「ゴミと見間違えたんじゃない?」と一蹴されてしまう。信じてもらえないまま帰ってから数日後、テレビではその海水浴場で水死体が発見されたと報道され…。
このエピソードを読んだ人たちからは、「このシリーズ大好き」「あやふやだからこそ怖さを感じる」「突然のリアルな描写にゾクッとした」「母親の体に注目してしまった」など、多くのコメントが寄せられている。
作者・大友しゅうまさん「漫画にして伝えたい」

――『本当にあった奇妙なお話』や『本当にあったゾクっとする話』を投稿したきっかけや理由があればお教えください。
漫画を描きすぎて眼精疲労が限界にきていて、初めてヘッドマッサージに行ったんです。施術中の雑談の中で、取材になればと「怖かった体験ってありますか?」と聞いてみたら、とても面白い話が飛び出してきて。その後も短期間で同じように面白い話を聞く機会が続き、自分の考える奇妙な物語とは全く違う、事実ならではのリアリティの面白さに衝撃を受けました。「これは漫画にして伝えたい」と思ったのがきっかけです。
――本作では、ジュゴンではない海を漂う水死体の作画が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
見せ場となる怖いシーンは、とにかく「しっかり怖く描く」ことを意識しています。普段はデフォルメの強いポップな絵柄なので、そのギャップが際立つように描いています。ただ、実際に寄せられたコメントの多くは「お母さんキャラの胸がでかい」事についてでした。
――くろねこのゾクっと怪奇譚では、奇妙なお話やゾクっとするお話が読者の方から届いていますが、大友さん自身が体験した奇妙なお話がありましたらお教えください。
ちょっとここでは言えません。
――体験談を漫画にするにあたって気をつけている点やこだわっている箇所がありましたらお教えください。
まだ始めたばかりですが、気づいた重要な点は「体験者の声や空気感を出すこと」です。普段は文字量を減らして絵で見せるスタイルですが、このシリーズでは語り口調の描写を丁寧に入れた方が、リアリティや臨場感が高まり、作品としての魅力が増すと感じました。
――今後挑戦してみたいジャンルやテーマがありましたらお教えください。
今はとにかく、この体験談シリーズを全力で楽しみたいと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも読んでくださり本当にありがとうございます。最近だと体験談を投稿してくださる方も増えてきて、僕自身とても楽しませてもらっています。本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。



























