
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、るびーさんが描く『ハロウィンの夜に再会したふたり』をピックアップ。
るびーさんが10月27日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1.2万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、るびーさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
40年ぶりに再会した二人

ある秋の夜、エリーの家にはハロウィンの仮装をした孫たちが遊びに来ていた。宅配ピザをとったエリーは、配達員が良く知るヴィンセントであることに気づく。
出会ったころから40年たっても18歳の姿のままのヴィンセントは、ヴァンパイア。自分は歳をとっておばあちゃんであり、
「処女の生き血の香りなんてしないでしょ?」
と言う。
エリーの首筋に残っている歯形を認めると、ヴィンセントは想いが込み上げてしまうのだった…。
作品を読んだ読者からは、「想像力が膨らみます!」「じわじわ胸がぎゅっとしました...!」「続きが、過去編が、読みたいです!」など、反響の声が多く寄せられている。
作者・るびーさん「自分の好きな男性像と女性像をそのまま詰め込みました」

――『ハロウィンの夜に再会したふたり』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
コルクマンガ専科という漫画家のオンラインスクールの課題「秋を感じる4ページマンガ」で描きました。ちょうどハロウィン前だったので以前から描きたかったヴァンパイアものを描いてみることにしました。
ちょうどその頃、友人と一緒に世界中の恋愛リアリティ番組を観てはツッコミを入れて楽しんでいました。『愛の里』を観ていたとき、60歳に近い女性が恋愛の舞台から忘れられてしまった存在のように扱われていることにショックを受けたんです。
“60代女性というジャンルは自分の将来なのに、夢がないのでは!?“と感じて、逆にその年齢の女性をヴァンパイアの相手役としてヒロインにしようと思った──そんな流れです。
――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
“1万回描いても飽きないキャラクターを作る“という課題だったので、自分の好きな男性像と女性像をそのまま詰め込みました。
ヴァンパイアのヴィンセントは、まるで90年代で時が止まったようなハンサム。ヒロインのエリーは、私が将来なりたい理想のマダムです。
もう、恥ずかしいくらい自分の欲望をそのまま込めています。
――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
ヒロインが『もう処女の生き血の香りなんて、しないでしょ?』と言うコマです。
このシーンでは可愛い60歳の顔が描けたなと自分でも嬉しくなりましたし、彼女の皺やほうれい線のひとつひとつが40年前の姿しか知らないヴァンパイアにとってはまるで宝石のように眩しくて少し哀しい――そんな瞬間なんだろうと感じて、2人をとても愛おしくなった場面です。
――X(旧Twitter)の投稿には多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。今回の反響をどのように感じていますか?
創作マンガでこんなに多くの“いいね“をいただいたのは初めてで、本当に嬉しかったです。
『もっと読みたい』と言ってもらえることが、漫画家にとって一番の励みなんだと実感しました。
――るびーさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
今回の作品をきっかけに、連載につながる第1話を丁寧に形にしていくことが、今の目標です。
また、先月から移動式コーヒーショップを開店したので、そのプロセスや日々の出来事を描いたコミックエッセイも描きためています。
アメリカでコーヒーを売りながら、漫画を描く生活を楽しんでいきたいと思っています。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
今回の作品を読んでくださった皆さん、ありがとうございます。反応をもらえるだけで、本当に創作の励みになっています。
これからも楽しく描いていくので、また覗きにきてもらえたら嬉しいです〜!
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。



























