ロバート・秋山が考える「週刊ザテレビジョン」編集者のキャラとは?
キャラ作りは思いつきやコスプレ願望からだったり…
――ちなみに秋山さんはどうやって多くのキャラクターを生み出しているのですか?
いろんなパターンがありまして、街で見て「こういう職種の方をやってみたいな」と思うこともありますし、思いつきで「あ、これやりたい!」というのもありますし。あとは、「こういう格好をしてみたい」というコスプレから入ることも。ただ、どのパターンでも“ウケそうなライン”であることが大前提です。「こんな人、いるいる」というだけではお笑いにはならないので。
――普段の生活からそういった物に対するアンテナは常に張っている感じでしょうか?
それはあるかもしれないです。普通の人だと引っ掛からないことも、ちょっと気になってたりはするかもしれません。それを糸口に、「こんな生活をしてるんじゃないか」と想像を膨らましていくんです。「あいつ本当に良い人そうだけど、逆に怖いよな…」みたいな(笑)
――「週刊ザテレビジョン」の編集者としてキャラを作るならどんなキャラになりますか?
職場の仲間での飲み会で、料理に添えられたレモンを見て、「あー、飲みにまで仕事持ち込みたくない~!」とか言ってそうですね(笑)
――同ドラマは過去の“未解決事件”が謎を解く鍵となっていますが、秋山さんにとっての過去の“未解決事件”は?
最近解決したばかりのやつなのですが、幼稚園のときに玄関マットのところで転んだことがありまして、マットの表面がガタガタしていたから、転んでぶつけたところが歯型みたいな痕が付いちゃったんです。家に帰ったら、両親が「どうしたんだ、お前! 誰かに噛まれただろ!?」っていう感じになって、僕、とっさに「(相方の)馬場(裕之)に噛まれた」って嘘ついたんです。そうしたら、親が馬場ん家に電話し始めちゃって大事に…。馬場が家族で謝りに来たんですけど、馬場も訳が分からないまま謝りに来ていて(笑)。その光景がずっと忘れられなかったんです。それから長い間、馬場はずっとあのとき噛んだと思い込んでいたので、先日、「お前、あの時噛んでないんだよ」って真相を明かしました。どうでもいい事件ですけど(苦笑)
――だいぶ解決までに掛かりましたね(笑)。最後に視聴者の方にメッセージをお願いします!
容疑者全員が秋山ということで、ちょっと新しい角度のドラマになっていると思います。何カ所かフリーな場面もありまして、アドリブで俳優さんたちを笑わせようとしているところもありますので、ストーリーはもちろん、そういうところでも楽しんでいただければ。一つだけお願いしたいのは、細かいトリックの穴とかについては言いっこなしよ、と。だって10役とか大変なんだから!(笑)
取材・文=原田健
年末ドラマスペシャル「黒い十人の秋山」
夜11.35-0.35
テレビ東京系