
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、漫画『絵が下手になったと思ったら脳梗塞でした』を紹介する。サイト「マンガワン」で掲載中の漫画『グッドナイト・ワールドエンド』(小学館刊)でも知られる作者の岡部閏さんが、10月1日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、2.2万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、岡部閏さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
絵を描いていた時のある気付き

絵を描きながらふと絵が下手になったような気がした岡部閏さん。2時間前に描いた絵と見比べると、どうしても今描いた顔が変に感じるのだ。
近くにいた人に声をかけ、描いた顔が変か見てもらった岡部閏さんだったが、「顔、ヘン」とツッコミを受けてしまう。しかしそれは絵の顔ではなく、岡部閏さん本人のことで…。
この経験談を読んだ人たちからは、「誇張じゃなくこうなる」「異変を感じたら病院へ」「ご無事でよかった」など、多くのコメントが寄せられている。
「最後が描きたくてこの漫画を描き始めた」作者・岡部閏さんに漫画創作へのこだわりをインタビュー

――本作では、2Pでの顔の変化が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
途中までは経験談で、最後は”自分がこれから一生抱えつづけることになる恐怖”を描きました。
最後が描きたくてこの漫画を描き始めたので、最後まで読んでいただければと思っています。
――自身の変化に気づいた時に感じていたことなど、特に記憶に残っているものがあればお教えください。
退院後に、なんでもないような人々、とくに道行く人々に目がいくようになりました。しっかりと歩いている人、普通に生きている人々を見るだけで「幸福だ」という印象を受けるようになりました。それがお年を召した方であれば、それだけで尊敬をおぼえます。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
理学療法士、作業療法士さんの底抜けの前向きさに救われたので、そこが描画できてよかった。
――作中に描写された2時間前に描いたキャラとの変化が非常に大きく思えますが、描いている最中に違和感を覚えないほどに影響が出ていたのでしょうか?
違和感はあまり感じませんでした。ただ、変化が少しずつだったので、茹で蛙の理論で、大きな変化になるまで本当に自分では気づきにくいのだと思います。脳梗塞治療は4時間がリミット、とよく言われるのですが、その時間内に治療を受けるには他人の気づきが必要不可欠だと実感しました。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
作者X(旧Twitter):岡部閏
▼サイト「マンガワン」で掲載中の漫画『グッドナイト・ワールドエンド』はこちら▼
https://manga-one.com/manga/2260/chapter/206449































