
天野はな「みんなが思わず大好きになっちゃう」
お互いの演技に刺激を受けたところを聞かれると、天野は「(北)香那ちゃんのお芝居は、見る人が思わず愛してしまう魅力があるといいますか。(北が演じる役は)普通にこの人に会ったら『いやいや!え!?』と思っちゃうような大暴走を繰り広げてくれる大変面白いキャラクターなんですが、みんなが思わず大好きになっちゃう、想像したことのないようなお芝居のアプローチを都度繰り広げてくれていて。何をしても愛されてしまう魅力が素晴らしいなと思っていました」と告白。北は「ありがとうございます、うれしいです」と感謝を伝えながら、二人で顔を見合わせ笑顔に。
続いて北は、「長回しで1シーンを撮っていくことも多かったのですが、(演じる)佳里奈という役は、急に泣き出すなどすごく感情の起伏が激しいところもあるんです。ですが、はなちゃんのお芝居を受けていると、自然に気持ちが込み上げてくる。そこにはすごく真剣な緊張感が漂っているんです。普段話している時とはガラッとはなちゃんの空気が変わるので、その切り替えと空気の作り方がものすごいなと、すごく勉強になりましたね。私の放った芝居をすごく受けて下さるので、安心して自分の思うお芝居ができたかなと。はなちゃんのおかげだなと思います」と語り、二人の刺激し合うすてきな関係性が伺えた。

北香那「(天野は)本当に高校の同級生みたい」
収録現場の雰囲気についての質問には、「ずっと楽しかった」「すごくいい現場だったので、みんなずっと笑っていました」と楽しそうに笑い合う北と天野。北は「ずっと笑っているし、ふざけるところは全力でふざけるんですけど、しっかりするところはバチっときめるというメリハリがきちんとあるいい現場でした。毎日しあわせでした」とコメント。現場のムードメーカーについては、「間違いなく香那ちゃん」と天野。二人で笑い合いながら、「テンション的には本当に高校の同級生みたいな」と北が話すと、天野は「スタッフさんが驚きの子供っぽさって言っちゃったくらい(笑)。二人とも好きな歌が一緒だったり、それをずっと歌ったり、突然替え歌をしたりと。私たちが楽しく過ごしているのを周りのスタッフさんたちも一緒に笑って下さるみたいな感じでしたね」と語り、「お互いムードメーカーだったのかもしれない(笑)」と雰囲気のいい現場だったことを明かした。
さらに天野は、「幼なじみくらい、気を許せるように香那ちゃんが空気を作ってくださいましたし、お芝居のことも、30歳になった自分の人生についても、すごく等身大の意見交換ができるような空気だったかなと思います」と、物語同様、昔からの友人のような二人の空気感が印象的だった。
最後に、主演を務める北が「この作品のテーマの一つは“愚か”ということで、少なからず誰しもがそういう部分を持っているかなと思っていて。ただ、生活の中では人からの見え方を考え、隠していくものかなと思いますし、少なくとも私はそうなんです。ですが、私が演じる佳里奈という役は、その理性をコントロール才能がなくて(笑)。そういうところが私としては面白いなと思っていますし、憎めなさみたいなものが伝わるといいなと。登場するキャラクターがそれぞれちょっと変なので、共感できる部分、共感できない部分があっていいなと思っていますので、いろんな楽しみ方をしていただきたいです」とアピールし、締めくくった。


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