
ドラマ「良いこと悪いこと」(日本テレビ系)に出演中の木津つばさ。本日20日21時より最終回が放送される本作で、事件を追う警視庁捜査一課の刑事・金田大樹を演じる木津にインタビューを実施。撮影現場でのエピソードやドラマ出演を通して刺激を受けたこと、そして俳優としての将来的なビジョンについても語ってもらった。
日テレドラマでTVer歴代最高記録の話題作に出演
――ご出演中のドラマ「良いこと悪いこと」がついに最終回を迎えますが、周囲からの反響はどのように感じていますか?
ファンの方はもちろん、お世話になっているスタッフさんや俳優仲間からも「観ているよ」と連絡がきています。これまで舞台をメインに活動してきたので、劇場に足を運んでもらって観劇していただく、というのが当たり前でした。でも、テレビドラマは家にいるときでも気軽に観ることができるので、たくさんの方に届いていることがとても新鮮です。友人たちからは、ドラマの感想とあわせて「警察なんだから早く犯人を捕まえろ!」と言われています(笑)。
あと先日、コーヒーショップのドライブスルーで商品を注文しているときに、店員さんから「ドラマ、観ています」と声をかけていただいたんです!そんな経験がなかったので、僕だと気付いていただけたことがすごくうれしくて。そういうところからも反響の大きさを感じていますね。
――SNS上も考察で盛り上がっていますね。
僕が演じる金田が犯人なのでは?という考察もたくさん拝見しています。金田が“良い子なのか悪い子なのか”はぜひ最終話で確かめてほしいです。TVerでの再生数も日テレドラマの歴代最高記録を更新していますし、たくさんの方に楽しんでいただける作品に出演できたのはすごくありがたいことだなと思っています。
――学校でのいじめが発端の復讐劇という、センシティブでありながら社会問題に切り込むストーリーというのも注目度が高まった一因なのかなと思いました。
本作のプロデューサーが作品にかける思いとして、「生きているとつらいことや苦しいことはたくさんあるけど、この作品が日々の生活を頑張っている人たちにとって“続きを観るためにまた一週間、頑張って生きよう”と思えるような作品になれたら」とおっしゃっていたのが、とても印象に残っているんです。「生きていてほしい」というメッセージがとても込められたドラマだと、僕自身も感じています。
――ドラマに関わるすべてのキャスト、スタッフが熱い想いを持って挑んでいた現場だったんですね。
ドラマの現場は舞台ともまた違う雰囲気ですし、僕にとっては新しい気づきや学びがたくさんありました。もうすぐ28歳になりますが、年齢を重ねていくと、あまり周囲の人からあれこれ言われることがなくなってくるんですよね。人から教わるというよりも、自分で気づくフェーズになっているというか。時には、若い子や後輩に対して指導をしないといけないこともある。それが社会の仕組みですよね。
――たしかに、そうですね。
デビューしてから10年近く、ありがたいことにずっと舞台に立たせていただいて、スタッフさんやキャストに顔見知りも増えてきました。一方で、周囲との距離感が近いからこそ、誰からも何も言われなくなっていることにも気づいたんです。この状況が続いていくと自身の成長につながらないのではと、実は少し悩んでいて。
だから、このドラマを通して、僕のことを知らない人たちの前でお芝居をしたり、お芝居に対して人から意見をもらうことですごく勉強になりましたし、改めてお芝居って楽しいなと思うことができました。

監督からの“愛あるダメ出し”
――本作を通して、刺激を受けたことや学びを得たことがあれば教えてください。
本作には3人の監督さんがいらっしゃるのですが、そのうちの狩山俊輔監督とのやりとりがとくに印象に残っています。現場に入って最初のシーンを撮る時に、僕はすごく緊張していたんです。少し萎縮していたというか。でも、狩山さんはしっかりと愛のあるダメ出しをしてくださって、最後に「大丈夫、できるから」と声をかけてくれました。その言葉がとてもうれしかったですし、撮影へのモチベーションにもつながりました。
――“誰からも何も言われなくなる”という悩みを打ち破ってくれたんですね。
ドラマの打ち上げで、狩山さんから「俺、金田のことこんなに好きになると思わなかったんだよな」と言っていただけたんです。たくさんの方から刺激を受けながら、楽しんでお芝居をしている僕の思いが少しでも伝わったから、そう思っていただけたのかなと、うれしかったですし、またお会いできるように頑張っていかないと、と気持ちが引き締まりましたね。
――キャストの皆さんとのエピソードはありますか?
主演の間宮祥太朗さんと新木優子さんは、周りのスタッフさんのことをすごく信じているんだなと感じましたね。例えば、カットがかかって監督からOKと言われたら、すぐに次のシーンへと切り替えをしているなと。僕だったら「本当に大丈夫かな?」「もっとこうできたかも」と不安になってしまうというか…。だから、スタッフの判断を信じきることができる器の広さがないと、主演という立場は務まらないんだろうなと思いました。
――舞台作品では何度も座長としてカンパニーを引っ張ってきたかと思いますが、舞台とドラマでは違うと感じたんですね。
まったく違うと思います。舞台では、出演者、スタッフ全員と絶対に会うことができますし、1か月以上稽古を重ねて本番になるので、一人ひとりがどういう人なのかがわかった状態でお芝居ができます。でも、映像の世界は、相手の人となりがわからない中でお芝居をすることもあるんですよね。そんな状況でもドンと構えて満点のお芝居をして、周囲に自分が座長であると示すのは本当にすごいことだと思いました。

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