2018年見るべきドラマは?ブレイクする俳優は?【2018年予測&2017年ドラマ総まくり】

2017/12/26 06:00 配信

ドラマ

芳根京子vs吉岡里帆。志尊淳&淵上泰史に注目


ドラマ業界の軸となる“枠”に注目すると、もともと恋愛ドラマの得意なフジの月9とTBSの火10が再びガチンコ対決へ。「海月姫」(フジ系)と「きみが心に棲みついた」(TBS系)は、ともに漫画原作だが、前者は映画化で面白さは実証済みであり、後者は初の実写化で鮮度は上回る。朝ドラ「べっぴんさん」(‘16年)のヒロイン・芳根京子と、朝ドラ「あさが来た」(‘15年、共にNHK総合ほか)の好演から一気に登り詰めた吉岡里帆。ヒロインの演技勝負も話題を集めるだろう。

日本テレビの水曜ドラマは、「anone」をラインアップ。坂元裕二脚本、次屋尚プロデュースと聞けば、おのずと「Mother」(‘10年)、「Woman」(‘13年)が思い浮かぶ。シビアな現実を通して真実の愛を描くのが得意なチームだけに今作も感動必至。広瀬すずが実年齢と同じ19歳を演じるほか、ベテラン俳優たちと正面から向き合う演技合戦が予想される。

TBSの日曜劇場は、「JIN-仁-」(’09年、’10年)以来の続編モノとなる「99.9%-刑事専門弁護士-」を放送。人気、評判ともに不安はなく、1月期の視聴率トップ最右翼だろう。

帯ドラマでは、朝ドラの「わろてんか」が寄席経営の佳境に突入。さらに4月からは永野芽郁主演の「半分、青い。」(NHK総合ほか)がスタートする。

大河ドラマは、「西郷どん」。主演の鈴木亮平が明治維新の英雄・西郷隆盛をどう演じるのか。肉体改造をベースにした役作りに定評があるだけに、冒頭はビジュアルに注目。

“逃げ恥”以来の野木亜紀子脚本に期待


2018年、最も気になる作品は「アンナチュラル」。最大の魅力は、「逃げるは恥だが役に立つ」、「重版出来!」(共に’16年TBS系)を手掛けた野木亜紀子のオリジナル脚本だが、プロデュース・演出が湊かなえ作品をヒットさせたチームだけに、ミステリーの色彩を深めそう。主演の石原さとみに、井浦新、窪田正孝、松重豊らを絡めた不自然死究明研究所のメンバーも魅力的だ。

現在発表されているキャストの中でブレイク候補は、「女子的生活」(NHK総合)で主演を務める志尊淳。トランスジェンダーのOLという難易度の高い役柄に挑戦するほか、プライム帯初主演だけに、成功すれば反響は大きくなるはず。

似た役柄では、「海月姫」で芳根演じるヒロインの相手役は誰になるのか。映画版では菅田将暉が女装男子を好演して評価を高めたため、必然的にブレイク候補となる。

さらに、年間を通したブレイク候補としては、淵上泰史の名前を挙げておきたい。今年は3クール連続で助演出演したほか、映画初主演を飾るなど、スタッフの間では「次のスター候補」として認知されている。

プチブレイク候補としては、「半分、青い。」でヒロインの弟役を務める上村海成、幼なじみ役を演じる奈緒も挙げておきたい。

2017年10月期ドラマでは、「ドクターX―」(テレビ朝日系)や「奥様は、取り扱い注意」など一話完結の勧善懲悪モノや、「陸王」「コウノドリ」などのヒューマン作が人気を集めた。2018年も、この2つを中心に展開されそうだが、だからこそ長編ミステリーや王道のラブストーリーが人気を集めそうな予感もしている。

主演・石原さとみ×脚本・野木亜希子の強力タッグで送る一話完結の法医学ミステリー「アンナチュラル」(C)TBS