又吉直樹と西野亮廣 対談「作り手とお客さんを完全に分ける時代じゃなくなった」(連載第三回)
同期で同い年、共に芸人の活動範囲を押し広げ活躍しながら、なぜかすれ違ってきた又吉直樹と西野亮廣。「別冊カドカワ 総力特集 又吉直樹」誌上で実現した二人の対談の模様をお伝えする本企画の第三回は、創作する上でのお客さんとの距離感について。
実験と自立の場としてのライブの重要性
又吉 ライブは、僕、もともとそれしかできひんいうのと、そこでやったことが割とその他のことに広がっていくんですよね。
西野 そうだよね。「これウケるんだ」とか、「これちょっと長いんだ」とか、ライブしながら、編集してて、マーケティングしてる、っていう。だから、ライブをやればやるほど、たぶん文章の精度も上がるだろうし。
又吉 賞レースでやるネタって、みんな一年ぐらいかけて、いろいろ試して作り上げるじゃないですか。それってやっぱ、ライブでお客さんの反応を見れるからすごく有効で。これは伝わる、伝わらへん、っていうことが常にできてるから。三つ話して、これいっちゃん受けたな、みたいな。「あのワード、この組み立て方の中やったらハマる」とか、文章書く時も生かせると思うんです。
テレビに出る時も「急になんかやれ」って言われて、その場で考えてやってもいいんですけど、ライブで普通にやったギャグとか、やっぱりライブで一回やったことあってウケてるやつがあれば、そっちを出すことのほうが多いですかね。
西野 ライブって楽しいっすよ、単純にね。本の感想をいただく気持ちよさと、ライブでウケた時の気持ちよさは全然違う。
又吉 お客さんがやっぱりお金払ってるからね。もちろん本もそうだけど。
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