超大作映画「空海―KU-KAI―美しき王妃の謎」主演・染谷将太の意外な映画との出会いとは…
中国の巨匠チェン・カイコー監督の最新作。夢枕獏の小説を原作に、中国の唐時代の首都・長安を再現した巨大なセットを舞台に、空前のスケールで描かれる大作映画「空海―KU-KAI―美しき王妃の謎」が2月24日(土)に公開される。日中共同制作のビッグプロジェクトで中国の俳優ホアン・シュアンとともに主演を務めるのは染谷将太だ。
「カイコー監督のカリスマ性というか、リーダー性のすごさを感じました。700人近いスタッフをきちんとまとめ、みんなをその気にさせる。動かす力には圧倒されましたね」
舞台は8世紀の唐。日本から遣唐使として中国へ渡った若き天才僧侶・空海は、唐の都・長安で、権力者が次々と奇怪な死を遂げるという怪事件に見舞われる。
「僕は空海と、ホアン・シュアンさん演じる中国の詩人・白楽天のバディ・ムービーだと思っています。謎に行き当たり、それを解くと謎がまたひとつまたひとつとあらわれ、ジェットコースターのように展開していく。気づいたら見ている人は、深いところに引きずり込まれていて、その先にでっかい感動が待っている!そんな映画だと思います。空海は歴史上の人ですから、役作りは雲をつかむようでしたね。でも、まずは早めに髪を剃るところから入って、当時の空海の立場で中国のその場にいるのはどういうことかということを感じていって、空海という人間の魅力を理解するようにしていきました。そして、それをエンターテインメントに落とし込む。監督の要望もあって、ちょっと親しみのあるユーモアのある空海像にもしています。そこは見てほしいですね」
6年かけて作り上げられた東京ドーム約8個分という壮大なセットを舞台に、撮影は5か月に及んだ。
「中国での撮影は日々刺激的で楽しかったですね。長くこの仕事をやってきた経験を覆すようなこともありました。ホアン・シュアンさんともずっといっしょでしたけど、互いに文化がちがうからこそ、分かり合おうと努力をして、だからこそいい関係が築けましたね」
これだけの大作映画を堂々と引っ張る染谷。もともと映画への思いは人一倍ある。
「もちろん映画は好きでたくさん見ています。映画好きの歴史は『007』とか、ジャッキー・チェン作品から。でもいまはジャンルはなんでも見ますね。最近のおすすめは、いろいろありますが、たとえば僕が出ている『ストレイヤーズ・クロニクル』、瀬々敬久監督が珍しくSFを撮りましたが、監督ならではのゴツゴツして泥っぽいところがちゃんと出ていたりして面白いですね。あと気になるのは『LOGAN/ローガン』、劇場公開時に見そびれたんですが周囲の人が面白いと騒いでいたので、今度テレビで絶対見ようと思います。
昔好きだったアクション映画にはDVDにたいがいメイキングの特典映像がついていて、それを見て映画の現場に興味をもったのがこの世界に入るきっかけだったんです。いつかジャッキー・チェンと共演する、というのが夢。だから、『空海―』で中国に行ったとき、ジャッキーの関係者の方にはアピールしておきました(笑)」
映画「空海―KU-KAI―美しき王妃の謎」 2月24日(土)公開
[放送情報]
『LOGAN/ローガン』(字幕版) 3月17日(土)夜10:00 WOWOWシネマ ほか
『LOGAN/ローガン』(吹替版) 3月18日(日)深夜0:00 WOWOWプライム ほか
『ストレイヤーズ・クロニクル』 2月23日(金)午後0:00 WOWOWシネマ ほか