ライブ動画配信サービス「生テレ」で1/10に放送されたスペシャル番組を皮切りに、約1カ月の予選期間を経て、2/13から決勝ステージが始まった「人気ホラードラマシリーズ『ぞくり。怪談夜話』主演女優オーディション」。その決勝ステージ開催に合わせて緊急スペシャル番組が2/19夜に放送され、候補者たちが視聴者に向けて最終アピールを行った。
10名の候補者が主演女優の座を狙う「ぞくり。怪談夜話」は、劇場公開やTOKYO MXテレビでのレギュラー放送で話題を呼んだ人気ホラードラマシリーズ。そのドラマシリーズの新作は、今夏にも全国でレンタル&セルDVDリリースされることが決定しており、候補者たちは新たに収録されるオムニバス1編の主演女優の座を懸けて、日々「生テレ」での配信に励んでいる。
今回放送されたスペシャル番組には、2/17までに決勝ステージで獲得した視聴者からのキモチ= “ドリームポイント(DP)”を20万DP以上獲得した中から、小田切正代、いぐち巳智、本多希、宮瀬彩加、緒方里香、卯月まゆかの計6名が参加。オーディションの見届け人である、お笑いコンビ・井下好井の2人から途中経過を経ての感想を尋ねられると、「急に放送を行ってもファンの皆さんがすぐに来てくれてうれしい」「決勝ステージになってから戦いがさらに激しくなってつらい」など、決勝ならではの喜びや苦悩を吐露した。
さらに番組には、彼女たちが主演を目指す1編の監督を務める丸山弘太郎氏と、エグゼクティブプロデューサーの黒木公彦氏が登場。候補者たちは丸山監督や黒木氏に自身の演技力をアピールし、番組内での最優秀主演女優賞=MVPの座を獲得するべく、まずは「演技力選手権」にそれぞれ挑戦した。
「演技力選手権」では、候補者たちが3名ずつの2ブロックに分かれて演技力対決を実施。セリフやシチュエーションは、過去の「ぞくり。怪談夜話」で実際に使われた脚本の一部抜粋となるため、よりホラーを意識した表情や現実ではありえない事象への表現力を求められることに。そして演技力の審査方法は、番組を見ている視聴者による生アンケート。前半ブロックでの挑戦となった宮瀬彩加、いぐち巳智、本多希は、緊張が走りつつもアドリブをうまく取り込み、それぞれの世界観を表現した。
中でもいぐち巳智は、相手役として選ばれた好井まさおと絶妙な掛け合いを披露。シーン序盤の会話劇による和やかさを意識しながらも、怪異を目の当たりにした時の恐怖や緊張感を表現し、全体に緩急のついた演技を見せた。また黒木氏からは、「怪異を目にしたものの日常に戻り普段の会話劇を続けたことが良かった」と、高評価を得た。
そして後半ブロックでは、小田切正代、卯月まゆか、緒方里香の3名が登場。後半ブロックでは、「幽霊と直接対峙することになりますが、それは誰も経験したことがないこと。そこを踏まえてはじけた演技をしてほしい」と、本番前に丸山監督からアドバイスが。さらに黒木氏からも「独り言のシーンから始まりますが、普段ってなかなか言わないですよね。そこに違和感が生まれないように注意してください」と、演技のポイントが説明された。
両氏からのアドバイスも受けた中、迫真の演技を見せたのは小田切正代だ。普段と変わらない日常から、幽霊と対峙するという非現実へと移り変わっていくさまを、間の使い方や声量の大きさによってわかりやすく表現。丸山監督からは「急な訪問者に対して、玄関に向かうまでの間が絶妙だった」、黒木氏からは「恐怖に落ちていくグラデーションがしっかり見えて良かった」と、コメントを受け、生アンケートでも圧倒的な支持により1位を飾った。
その後番組では「早泣き選手権」も開催。候補者6名が1列に並び一斉にスタートを切ると、セリフをひたすら言う者や叫びながら涙を流そうとする候補者が目立った。すると井下昌城が「後ろから見ていると異様な光景だった」と思わずコメントするほどの光景に。その中で優勝を果たしたのは本多希だ。本多希は恐怖心から湧き出る絶叫を披露しながらも、涙を流すことに成功。審判を務めていた丸山監督と好井まさおも驚くほどの速さで、優勝を飾った。
最後には今回の番組を総括し、丸山監督と黒木氏の審査の下MVPが発表され、いぐち巳智がその座を獲得。黒木氏は「芝居の奥行きが良かった」と述べたうえで、「他にも急に話を振られた時などの瞬発力が良く、またオーディションに対する情熱も感じた」と、選考理由について語った。
今回のスペシャル番組でMVPとなったいぐち巳智にはトロフィーと50万DPが贈呈されたが、決勝ステージの戦いは折り返し地点を過ぎたばかり。彼女たちの戦いは2/25(日)まで続く。
文=竹内巴里