たけし&ナイナイが語るアスリートと芸人の共通点
昨年秋、およそ27年ぶりにレギュラー番組として復活した伝説のスポーツバラエティー「ビートたけしのスポーツ大将」(テレビ朝日系)。レギュラー番組での共演は初めてとなるビートたけしとナインティナインに、番組の前シリーズ(1985~1987、1988~1990年)の思い出や、スポーツとお笑いの共通点などについて語ってもらった。
ビートたけし「昔の『スポーツ大将』は、野球から何から、やれるものは全部やってた。もうヘトヘトだったよ」
矢部浩之「僕らはそれを視聴者として見てたわけですけど、たけしさんはもちろん、タレントさんってみんな運動神経いいねんなと思ってました」
岡村隆史「(明石家)さんまさんも野球チーム作ってましたもんね」
たけし「俺らのチームは、プロ野球チームにもほとんど全部勝っちゃったんだ。まぁ、軟式(ボール)だから勝てたんだけどね」
矢部「あと、やっぱり“カール君”のインパクトはすごかったです」
岡村「“小カール君”もね(笑)」
たけし「俺がスポーツが好きなのはさ、漫才だと『あいつの方が面白い』『いや、こっちだよ』って評価が分かれたりするじゃない? でもスポーツは、わりかしはっきり決着がつくでしょ。努力しただけの結果が出るから、勝てばうれしいし、負けても納得できる。そういう世界で生きてるスポーツ選手もすごいなって。俺、いまだに年齢関係なく“さん”付けで呼んじゃうもん」
矢部「あと、スポーツって、ホームとアウェーの違いって大きいやないですか。そこは僕らの世界とけっこう似てるのかなと」
たけし「うん、お笑いも、会場とかお客の雰囲気で全然変わるからね」
矢部「メンタル面で共通してるところはあるのかもしれませんね」
たけし「平泳ぎの岩崎(恭子)選手なんて、10代で金メダル獲ったときは“ゾーン”に入ってたと思うんだ。一つ一つの動きが完璧に決まっていく感覚というか。俺も、ライブでウケてるときとか映画を撮ってるときに、それは経験したことがある」
岡村「さすがたけしさん…。僕はまだ“ゾーン”は経験したことないです。今でも、どんな収録でも一回はスベるんで(笑)」
たけし「いや、ナイナイはもう芸人として天下取ってるじゃない? 岡村もうまいし、それを助ける矢部のツッコミもジャンジャン良くなってる。俺に対しても、いいツッコミするもんな」
矢部「ありがとうございます!…今の言葉、太字でお願いします(笑)」
たけし「面白くツッコんでくれるから、俺も岡村も好き勝手できる。『スポーツ大将』もバラエティーだからさ、スポーツ選手がちゃんと技を見せたりするときは邪魔しちゃダメだけど、ボケていいときはやっぱりボケたいじゃん?」
岡村「(笑)。僕からしたら、たけしさんと2人でボケられるなんて、ほんまに幸せですよ。子供のころに『スポーツ大将』を見てたときは、たけしさんと一緒にお仕事できるなんて夢にも思ってませんでしたから」
たけし「そうか、俺が柳家金語楼さんとやってるようなもんか(笑)」
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
2月25日(日)夜6:57‐8:54 テレビ朝日系にて放送
撮影=石塚雅人/取材・文=月山武桜