この春スタートする新ドラマの中でも特に注目を集めるのが、長澤まさみ主演「コンフィデンスマンJP」(フジテレビ系)と二宮和也主演「ブラックペアン」(TBS系)。この2作品に共通するのが、“ひと癖ある天才”の活躍を描く点だ。ある分野では天才的な能力を持ちながら、人として決定的に欠落した部分も持ち合わせる――そんな魅力的なキャラクターに注目する。
「コンフィデンスマンJP」(4月9日スタート、毎週月曜夜9:00-9:54フジテレビ系※初回は-10:24)は、ダー子(長澤まさみ)たち3人の信用詐欺師が、華やかな世界にはびこる欲にまみれた悪徳富豪から大金をだまし取っていくコメディー。
ドラマ「リーガルハイ」シリーズ(2012年ほかフジテレビ系)や「デート~恋とはどんなものかしら~」(2015年フジテレビ系)などで知られる古沢良太氏が脚本を手掛け、ダー子一味と悪徳大富豪たちとの大金を巡る壮大なだまし合いを描く。
そんな本作でひと癖ある天才ぶりを見せつけるのが、ダー子たち3人の信用詐欺師だ。
リーダー的存在のダー子は、抜群の知能と集中力を持つ。難解な専門知識も短期間でマスターして変幻自在の七変化であらゆる業界に潜入、誰も予想できない詐欺計画を企てる天才的頭脳の持ち主。
だが無軌道な性格な上に天然、その能力の高さに周囲が「真面目に働いても成功するよ」と言っても、「(真面目に働くなんて)才能の無駄遣い」と一蹴するなど自由すぎる言動を見せる、かなりのクセ者だ。
そんなダー子を支えるのが、真面目な小心者の信用詐欺師・ボクちゃん(東出昌大)と、信用詐欺師で善人から悪人までを見事に演じる変装の達人・リチャード(小日向文世)だが、この二人もまた、ひと癖あるキャラなのだ。
詐欺師にもかかわらずお人よしでだまされることも多いボクちゃんは、意外にも人をだますことも得意。一方リチャードは、生まれながらの品の良さと超一級の変装の腕で、あらゆる職業人に成り済ます。
9日放送の第1話で詐欺師のダー子(長澤)は、“日本のゴッドファーザー”と呼ばれる、悪徳財団会長の赤星(江口洋介)を詐欺の標的に決める。
リチャード(小日向)は変装して赤星に近づくが、その正体がばれて、瀕死の重傷を負う。
詐欺師から足を洗おうとしていたボクちゃん(東出)は、リチャードの敵を討つべく、ダー子の計画に参加する。
続く第2話(16日放送)では、ボクちゃんが老舗旅館で働き始める。だが、悪徳チェーンに買収される可能性があると知り、その会社から大金をだまし取りたいとダー子に相談する。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)