大先輩に揉まれている環境は幸せ
――そんな新藤は終盤になるに連れて、自分のキャリアに悩む姿が描かれていきますが、ご自身は仕事で悩んだこと、つまずいたことはありますか?
めちゃくちゃありますよ! もう500万回くらい(笑)。一瞬一瞬、「さっきのどうだろうな?」って思います。
「あ、今のせりふの音だとこういうふうに聞こえちゃうんじゃないかな」とか、すごい細部にも、ちゃんと意識を張り巡らしています。
例えば、1回うなずくのか2回うなずくのかで違ってくるし、身振り手振りをしない方が伝わるのかなとか、間を取った方が伝わるのかとか、シーン全体を通してバーッとしゃべって最後のせりふで1回間を取って印象付けるのかとか…。
そういう組み立ては毎話見て「あー、あんまりうまくいってないな」とか、「効果的だったな」というのは、つかんできてはいました。
俳優デビューして7年、皆さんと比べたらめちゃくちゃ短い時間ですけど、それでも何千日とあるわけですから、毎日悔しい思いをしています。その分、今自分なりに積み重ねてきた経験をいかしながら大先輩に揉まれている今の環境は、緊張しますが、幸せですね。
――放送も最終回まで折り返し地点を迎えましたが、新藤としての今後の注目ポイントがあればお教えください。
性格は変わらないです(笑)。僕だったら、もう少し直そうとしますけどね(笑)。
でも、吹越さんに「成長しない方が難しいから、面白いじゃん!」って言われたんです。「そういう捉え方も面白いな」って思いました。
台本を読みながら、「もうちょっと成長しろよ!」「お前また何やってんだよ!」って、毎回思いますね(笑)。
でも、今まで新藤として生きてきて、多分、人をフェアに見ているんだろうなって感じたんです。上司だからとか、関係ないんです。間違っていると思ったら、「間違っている」ってはっきり言えるから生意気に思われるだけ。何か自分の中で正義感があって突っ走っているだけで、それが空回りしているだけなんじゃないかなと。
最終回まで、そういう部分を皆さんに愛してもらえたらなと思います。
――最後に作品のファン、山田さんのファンに一言メッセージをお願いいたします。
まず、「特捜9」を楽しんでもらっている方には、「山田裕貴が入ったことによって面白くなくなった」じゃなくて、「新藤くんが入って面白くなった」とちょっとでも思ってもらえたらうれしいですし、新藤亮っていう刑事を演じているのは山田裕貴ですっていうことを知ってほしいです。
普段から僕を応援してくださっている方には、もしかしたら今後も続くであろう「特捜9」シリーズを応援していただけたらなと思います。
5月23日(水)放送 第7話あらすじ
神社の石段の下で、散らばった数十枚の一万円札と共に男性2人が重なるように倒れているのが見つかる。下敷きになった不動産店社長・西田(青山勝)は亡くなり、命を取り留めた従業員の中島(村上剛基)は、社長と金のことで口論となり転げ落ちたと明かす。しかし、一万円札が石段の上には落ちていなかったことから、中島の供述に疑惑を抱いた直樹(井ノ原快彦)は何者かの偽装工作を疑う。
毎週水曜夜9:00-9:54
テレビ朝日系で放送
※5月30日(水)は夜9:30-10:24
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